野球で左打者の方が有利って本当なのか?
- 2018/12/01
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野球は左打者が有利?
左利きの方が有利と言われているスポーツは少なくありません。
野球もその例外ではなく、同じくらいの実力なら右投手より左投手の方が重宝されやすい部分があります。
また打者においても、右打者だった選手が当時の監督の指示や自身の選択により左打者に矯正するケースもあります。
ただ投手はともかく、打者においては左の優位性がよくわからないという人もいるのではないでしょうか。
そこでここでは左打者になるメリット、デメリットをご紹介したいと思います。
左打者のメリット①内野安打が増える
まずわかりやすいメリットとしては、一塁ベースまでの距離が左打者の方が近いことが挙げられます。
距離が近ければそれだけタイムも短くなくなり、ゴロを打った時に左打者の方が内野安打になりやすい傾向にあります。
右打者ならアウトになる所がセーフになればチームの攻撃が繋がりますし、自身の成績にも好影響を与えます。
左打者のメリット②右投手の球の出どころが見えやすい
左打者の時に、投手が右投手から左投手に代わる。
右投手に代わった時に、打者が右打者から左打者に代わる。
野球ではこのように、投手の利き腕や野手の左打ち・右打ちに応じて交代するケースがよくあります。
これは何故かと言いますと左打者にとっては右投手の方が、そして右打者にとっては左投手の方が球の出どころが見えやすくなるからです。
そのため左打者には、左投手よりも右投手との対戦成績の方が良い選手が多くいます。
「しかしいかに右投手の球の出どころが見えやすくなっても、左投手もいる以上メリットにはならないのではないか・・・。」
そう思った人もいるのではないでしょうか。
確かに左打者が球の出どころが見えやすくなるのは、あくまでも右投手だけ。
左投手に関しては、右打者の方が見えやすくなります。
しかし一般人でも左利きより右利きの方が多いように、野球においても左投手より右投手の方が数が多いのです。
そのため必然的に左打者の方が、自分にとって有利な組み合わせとなる機会が増えることになります。
イチロー、松井秀喜、大谷翔平。
メジャーに通用した日本人選手に左打者が多いのも、偶然ではないのかもしれません。
左打ちのデメリットは?
内野安打が増え、球の出どころが見やすいというメリットがある左打者。
しかし、良いことばかりとは限りません。
左利きで最初から左打者だったのではなく、右利きで後発的に左打者となった選手にはデメリットも存在しています。
それは、長打力で不利になりやすい点です。
その理由としては、スイングをした時に押し込む方の腕が利き手ではないことが挙げられます。
もちろん右投げ左打ちの選手でも長打力のある選手は多くいますが、誰もがそうなれるわけではありません。
矯正はポテンシャルを失わせる可能性も
左打者のプロ野球選手の活躍もあり、野球少年を左に矯正するのは一時期トレンドになりました。
そして現在も、それが完全に収まったわけではありません。
確かに左打者にはメリットがあり、守備が拙い少年野球では内野安打はより増えやすい傾向にあります。
ただ本来右打者である選手を左打者にすることで、その選手のポテンシャルを失わせてしまう可能性がある事は否定することが出来ません。
現在のプロ野球では「右の大砲」が不足をしていることもあって、そうした右打者から左打者への矯正には批判的な意見もあります。
右投げ左打ちのスラッガーもいるとはいえ、その下では矯正したことで埋もれてしまった選手が多くいるはず。
少年野球の監督・コーチにはそうした事態があることも踏まえ、そして決して押し付けないことがこれからはより求められるのではないでしょうか。