ラグビーW杯が来年行われるけど、どこの国が今一番強いの?
- 2018/11/16
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世界ランキング1位をずっと独走中
ある日、CSのチャンネルをつけっぱなしにしていると、何だかむくつけき男どもがワチャワチャやっていました。「何ごとか?」と思ったら、国内リーグ「ジャパンラグビー・トップリーグ」のプロモーションムービー。アジア地区初となるワールドカップの開催まで1年を切った今、改めて機運を高めるということか。もちろん国内リーグの盛り上がりも狙っているのでしょう。
見事な体格をしたラガーマンたちの、あまりの熱演ぶりに思わず私、アントニオ犬助は見入ってしまったのです。
そんなラグビーの日本代表チームが、国内はもちろん世界を大いに沸かせたのは前回のワールドカップ・イングランド大会。当時、世界ランキング3位だった強豪・南アフリカから、13位の日本が金星を挙げたのですから、まさに快挙。五郎丸歩選手が大活躍、大会の「ベストフィフティーン」にも選ばれるきっかけにもなった試合でした。
そんな南アフリカは最新のランキングでは5位、日本は11位となっています。
「まあ、ランキングだから上下して当たり前だよな」と思うかもしれませんが、その一方で2015年当時はもちろん、2009年11月からずっとランキング1位を守り続けているのがニュージーランド代表の「オールブラックス(All Blacks)」。
言わずと知れた世界最強軍団です。
ニュージーランドが強い3つの理由
なぜ、そんなにニュージーランドが強いか?というと一つ目は「国民的なスポーツだから」。イングランド発祥のスポーツだけに、英連邦に属する国なら大抵ラグビーは人気なのですがニュージーランドは群を抜いており、人気を通り越して宗教の観すらあるというのはラグビー通の言葉。よくわかりませんが、日本人が想像する以上の国民的なスポーツということでしょう。
加えて、二つ目はニュージーランド先住民のマオリを初めとした、サモア、トンガなどのポリネシア人がチームの中心となっていること。筋量と骨量が、他のあらゆる民族よりも大きく秀でることで知られるポリネシア人は、フィジカルの強さを問われるラグビーをするために生まれてきたかのような人々。彼らの特異性は相撲やプロレス、アメフトでも優秀な人材を数多く輩出していることからも理解できるはず。そんなポリネシアンが豊富にそろっている=ラグビーに有利、そりゃあ強い。
そして地理的に近いという特性を活かしてニュージーランドは、ラグビー向きのポリネシア人をサモアやトンガから積極的に集めている、これが三つ目の理由。例えば奨学金を支給するとか、優秀な指導者を育成したり環境を整えたりして、自らニュージーランドを目指したくなるように仕向けているのです。
テストマッチ全てで、現在勝ち越し中
そんなオールブラックスが苦戦するといえば、南アフリカやオーストラリア、そしてイングランド・スコットランド・ウェールズ・アイルランドの連合チームである「ブリティッシュ・アンド・アイリッシュ・ライオンズ」なのですが、これらの国々は当然ながら、そのままラグビーの強豪国。これにニュージーランドを加えた7カ国が、現在の世界ランキング・トップ7を占めることになります。
ちなみに、ニュージーランド対強豪国の、2016年からのテストマッチの勝率は南アフリカが41.1%、オーストラリアが30.6%、ブリティッシュ・アンド・アイリッシュ・ライオンズが26.8%、苦戦するといってもこのレベル。ニュージーランドはテストマッチをおこなった全チームとの対戦成績は現在、堂々の勝ち越しとなっています。
そして笑ってしまうのが「世界選抜」にすら、オールブラックスは2勝1敗と勝ち越していること。まあ、別次元の強さといってよいでしょう。
そんな世界最強軍団に善戦した日本
そして11月3日、味の素スタジアムでおこなわれた、日本代表とニュージーランド代表のテストマッチなのですがスコアは31-69。当然といえば当然の結果に終わったのです。
しかしゲームを通じて日本が決めたトライは過去最高の5つ、31得点も挙げたというのは、大いなる成長。何しろ今まで5戦して全敗。1995年には「17-145」という記録的大敗も喫しているのですから、今回は世界最強軍団に善戦したといってもよいでしょう。
日本代表は今月の17日にランキング4位のイングランド、24日にW杯開幕戦を戦うロシアとのテストマッチが予定されています。これらは近づいてきたラグビーW杯への試金石となるべき試合、期待して見守りたいものですね。
※冒頭でお話した「むくつけき男どもがワチャワチャ」とは以下の動画になります。今後の日本ラグビー界の発展を祈りながら、ぜひご覧ください。