日本の球場も多様になる時代に突入か
- 2018/11/12
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日本ハムの新球場構想が明らかに
北海道の地元球団として定着した感のある「北海道日本ハムファイターズ」の本拠地といえば、札幌ドームです。球団では、2023年に新球場である「北海道ボールパーク」を開設する予定を立てています。名称は決定ではありませんが、ここまでなら「ふ~ん」という感じの話です。
それでは、報道をもとに新球場の様子を見ていきましょう。
この新球場は、人工芝ではなく天然芝を採用するとのことで、天井というか屋根は開閉式になるそうです。雪の降る北海道ですから、閉まる屋根はあった方がいいですね。開閉式にすることで、さまざまな用途に使えそうです。
話題を集めそうなのが、プロ野球の球場としては奇抜な?切妻型の屋根を持つことですが、これも雪を意識してのもの。関係ありませんが、白川郷の合掌造りの傾斜屋根も豪雪地帯だからでしたね。
施設全体の形状として、従来の球場の屋根が開閉するというよりも、球場を覆っている構造物の屋根が開くと球場が出てくるといった感じになりそうです。オヤジ世代には、サンダーバードの国際救助隊基地が思い出されるかも。
このボールパークですが、建設予定地は「北広島市」となっており、広島県と間違いやすいことで知られる地に建設するわけですが、東洋カープに対する意識は関係ないでしょう。新球場構想に対する、市側の積極的な誘致活動の成果です。ちなみに、総工費は600億円とのことで、さすがは日本ハム、お金を持っていますね!
これで収容人員は控えめな3万5000人ですから、回収に何年かかるのでしょうか?
さらに、この球場はグラウンドをフロアレベルではなく地下レベルに下げるという大胆な設計を採用しています。その他、アメリカの球場にはありそうでも、日本にはないと思われる「球場の常識」を覆すものといえます。天然温泉も出るそうですよ!
各球団も斬新な球場を!
ところで、北広島市のアクセスはどうなんでしょうかね?
JR北海道のサイトで調べたところ、札幌駅から北広島駅までは千歳線の各駅停車なら6駅目、所要時間は22分、運賃は450円となっています。このくらいなら集客の問題はなさそうです。もっとも、そんなことは初めから計算済みでしょうけど。
ただし、北広島駅が球場の目の前にあるわけではなく、新駅の建設が不可避との意見もあるようです。そうなると、JR北海道の事業との絡みもあって難しい面が…。
それはさておき、かつて、阪急ブレーブスの本拠地であった西宮球場では、西宮競輪が行われていました。球場の形状自体はオーソドックスでも、そういった仕掛けが昔はあったわけです。東京ドームでも競輪開催をしようと思えばできるそうです。
もっとも、これらはあくまでも球場のグラウンド内にバンクなどの設備を組み立てるという形式のもので、単に土地を有効活用しているだけと見ることもできます。こうした使用法は、アメリカンフットボールの試合会場やコンサート会場としての使用法と同様のものです。
しかし、これからの時代は、そこにしかないカタチが必要になるものと思われます。たしかに、競輪用の設備・資材は「そこにしか置いていない」わけですが、置き場所の確保ができれば他所でも可能です。
そうではない、その球場ならではの斬新なスタイルを望みたいというのは贅沢な話でしょうか。形状だけでなく、用途や設備も野球に関係あるなしにかかわらず、ビックリするようなものを造っていただきたいものです。
しかし、それにはお金が必要。野球人気が昔ほどではない時代となって、どこまで球場に設備投資できるのかは不透明といえます。しかし、だからこそ、思いもつかない活用法が待っている多目的球場の出番があるのでしょう。
球場で競馬をやってくれなどと無茶なことはいいませんので、各球団とその親会社のエライさんをやっているオヤジの方々には、くれぐれもよろしくといっておきましょう。