ストーブリーグ間近!FA制度をおさらい
- 2018/10/07
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FA制度のおさらい
毎年、日本シリーズが終わるとやってくるストーブリーグ。
今シーズンの反省を踏まえ、来年に向けてどのようなチームを作るのか。
1年で、最もフロントの動きが活発になる時期と言えます。
そんなストーブリーグのビッグイベントである、FA(フリーエージェント)。
ここでは、そんなFA制度や人的保証についてのおさらいを行いたいと思います。
FA制度とは
長年球団に在籍した選手に与えられるFA権。
この権利は、行使の宣言をすれば他球団と自由に交渉ができるというものです。
この権利を獲得するための所属期間は、国内FAの場合は8シーズン。
そして海外の球団とも交渉できる海外FAの場合は9シーズンの出場登録日数が必要になります。
宣言をしたからといって必ずも他球団への移籍が決まるわけではなく、FA宣言をした上での残留をすることもできます。
つまりFA権を獲得した選手には、「行使せず残留」「行使して残留」「行使して移籍」の3つの選択肢が与えられることになります。
また1度FAを行使した選手でも、4シーズン経てば再度FA権を取得することができます。
システム上この権利を取得することができるのは、入れ替わりの激しいプロ野球の世界で実績を積んできた選手ばかり。
球団にとっては未知の戦力よりも計算をしやすく、また大物も多いとあって毎年ストーブリーグを盛り上げているシステムです。
所属球団を失う可能性も
FA制度は、行使する選手にとって所属球団を失うというリスクも存在しています。
球団を自由に選べるとは言っても、それはもちろん獲得のオファーをしてくれる球団に限ります。
もしそういった球団が現れず、また所属していた球団からの再契約の打診もなければ、その選手は行き場を失うことになります。
2015年広島東洋カープの木村昇吾選手がそのような状況になり、埼玉西武ライオンズの入団テストを受けたというケースがあります。
ランク制
もしFA制度で選手の移籍があった場合、獲得した球団から前球団に対し補償の支払いが行われます。
補償内容は、FA宣言をした選手のランクによって変化します。
球団に所属している日本人選手の内、年俸が上位3位以内に入っていた選手はランクA。
4位から10位までの選手はランクB。
11位以下の選手はランクC。
それぞれの補償内容は、ランクAの場合は「旧年俸の0.8倍の金銭」もしくは「人的補償1名+旧年俸0.5倍の金銭」。
ランクBの場合は「旧年俸の0.6倍の金銭」もしくは「人的補償1名+旧年俸0.4倍の金銭」。
そしてランクCの場合は不要となります。
FAの行使が2度目以降であった場合は、金銭は上記の金額の半分に減額されます。
「金銭のみ」にするか「人的補償+金銭」にするかの決定権は、もちろん前球団に委ねられます。
また補償制度が発生するのは国内球団のみで、海外球団に移籍をする場合は必要ありません。
人的補償とプロテクト
FA移籍において人的補償の対象となる選手は、球団がプロテクトした28名以外の選手です。
なお外国人選手と直近のドラフトで獲得した選手は人的補償から除外され、プロテクトをする必要もありません。
直近のドラフトとは前年のドラフトではなく、今年10月に行われるドラフトのことです。
そのため入団をして1年しか経っていないルーキーでも、プロテクトから外れていれば前球団には指名する権利があります。
FA選手よりも人的補償で選ばれた選手の方が活躍する可能性もあるため、どちらの球団にとっても重要な選択となります。
フロント同士の戦い
FA・ドラフト・新外国人・トライアウト・・・。
シーズンオフになっても話題が絶えないプロ野球。
果たして今年はどのチームがどんな選手を獲得するのか、楽しみにしているファンも多いのではないでしょうか。
ペナントレースがチーム同士の戦いならば、ストーブリーグはフロント同士の戦い。
その戦いは、もうすでに始まっています。