プロ野球で新しい球団が誕生するとしたらどんな段取りを踏まないといけないのか?
- 2018/09/27
- ライフスタイル・娯楽
- 319view
- スポーツ
- スポーツ
- プロ野球
- 政治
- 歴史
- 野球
プロ野球構想16球団構想
自民党の提言により、再燃したプロ野球16球団構想。
仮に実現すれば、プロ野球界の様相が大きく変わるのは必至。
新規の野球ファンを多く呼び込める可能性があります。
また球団が増えれば必然的にプロ野球選手も増え、それによる底辺の拡大効果も期待できます。
ただ新しい球団が誕生するというのは簡単なことではなく、いくつもの段取りを踏む必要があります。
フランチャイズの決定
地域活性化という目的も持つプロ野球16球団構想。
その地域、フランチャイズをどこにするのかは重要な問題です。
現在の12球団は北海道に1球団、東北地方に1球団、関東地方に5球団、中部地方に1球団、関西地方に2球団、中国地方に1球団、九州地方に1球団と分かれています。
そのためまだ球団のない北信越地方や四国地方、他にも沖縄県や静岡県の名前が候補として挙げられています。
どこのエリアに球団を作るのか、またどの球場を使用するのか。
もちろん、専用球場の保有は参入の必須条件でもあります。
こうしたフランチャイズの決定は、16球団構想の成否を左右する重要な要素となります。
実行委員会及びオーナー会議の承認
野球協約第6章によると、球団運営に新規参入をする資格は資本総額1億円以上の法律に基づく株式会社。
また、前年の11月30日までに実行委員会及びオーナー会議で承認を受ける必要があります。
さらに承認をされれば25億円の保証金が必要となり、参入をするにはある程度規模の大きい企業でなくてはならないことがわかります。
それでも金額だけなら条件をクリアできる企業は少なくないはずなので、参入出来るかどうかは実行委員会及びオーナー会議の承認が肝となりそうです。
ただ全ての出席者から理解を得なくてはならないというわけではなく、4分の3以上の同意が必要と定められています。
選手の振り分け
現在のプロ野球球団の支配下枠は上限が70人。
そのため、各球団には育成枠を除いて65人~70人程度の選手が所属をしています。
当然、新しくできる球団もそれだけの選手を確保しなくてはなりません。
しかし選手を確保するにしてもアマチュアの選手や独立リーグの選手、また12球団を戦力外となった選手だけで構成するのはあまりに酷。
新球団というだけで遅れを取っているとも言えるのに、これでは選手のレベル差が付きすぎてしまいます。
なるべくそのレベル差を埋めるためには、12球団の協力のもと埋もれている選手などを振り分けてもらうことが必要になります。
場合によっては、有望選手を多く獲得できるようドラフトの優遇措置なども取られるでしょう。
もちろんどの球団も選手を取られてしまうのは痛手ですし、応援しているファン、そして何よりも選手自身の心情もあります。
そのバランスをどう取り、より多くの人が納得できるシステムにするのか。
全ての人が満足できるものにするのは不可能でしょうが、球団を増やすのであれば避けて通ることはできません。
歴史が変わる日は来る?
かつては赤字の球団が多く、デメリットが大きかった球団運営。
しかし近年はプロ野球人気が復活をしており、多くの球団が利益を得るようになりました。
そのため仮に16球団構想を実現するとなれば、手を挙げる企業が複数現れるのは必至。
ただ今で十分利益を得ているということは、球団を増やすという大改革ではなく現状維持を望んでいる球団も多いことが予想されます。
改革派は、そうした球団からどうやって理解を
長く、12球団という数を保ってきたプロ野球。
その歴史が変わる時は、果たしてやってくるのか?
もしかしたら10年後、20年後はプロ野球界の様相がガラリと変わっているのかもしれません。