ボルダリングのテレビ中継が楽しみになるために
- 2018/09/21
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ボルダリングを受け入れるために
東京オリンピック期待の新種目ボルダリングは、最近、テレビ中継されることも珍しくなくなっているようです。
ですが、素人にはどこがどう難しいのか感じづらいこともありますので、クリアして喜んでいる姿に共鳴しづらいと思うことはないでしょうか。
単純にスピードだけを競っている場合は、まだわかりやすいのですが、これはボルダリングの本当の面白さとは違うような気もします。
解説者もそのことがわかっているのか、説明をしようとしているのですが、残念なことにその場しのぎの口先だけのようにも聞こえてしまったりです。
このボルダリングについては、どうやらあらかじめ基礎知識が無くては観戦するにもついていけない面があるかと思います。
実体験もすればでしょうが、それにはちょっとしたエネルギーも必要です。
それにしても、まずはここで軽く観戦のポイントを押さえてみてはどうでしょうか。
選手の様子の面白さ
・選手の外見とのギャップ
ボルダリングに適した選手の外観と言うのはあるでしょう。
それはスリムで手足が長く、握力の強そうな人です。
長身であれば手足も長いものですが、あまりに長身ですと重さの負荷がかかりますので均整の取れた体格の持ち主がベストかと思われます。
このように見かけだけである程度、成績の予想もできます。
しかし、実際にはそこまで単純であるはずもありません。
登るルートの設定や瞬発力など目に見えない能力が爆発されて、予想を覆されるのもまた楽しみとなり得るのです。
・選手のキャラの違い
順番に選手がアタックを仕掛けるので、選手ごとの表情の違いの大きさもよくわかります。
闘魂剥き出しの選手もいれば、いたって冷静沈着なタイプの選手もいます。
中には陸上の跳躍競技のように観客に向かって拍手を煽ることでメンタルを充実させている選手がいることもあります。
女性選手ですと髪型やメイクもファッショナブルに決めていたりもします。
これはゴルフ選手にも見られる傾向と同じなのかもしれませんが、オヤジとしても単純に楽しめるものでしょう。
コースセッティングの面白さ
・競技用のコースセッティングの難しさ
誰が見てもトップ選手が制覇に苦労するレベルの微妙な難しさをセッティングしている人の能力に頭の下がる思いはするでしょう。
この人たちはルートセッターと呼ばれる選手以上のトッププロなのです。
簡単過ぎても難し過ぎてもいけず、選手によって差が出るようなコースを作り上げるのは、至難の業だと思われます。
国際大会などでは各国を代表するルートセッターが数人、集まって協議を重ねて製作するのだそうです。
例えば難しくしようとホールドの間隔を広げるだけですと、リーチの長い選手が有利となるだけで全く面白くありません。
そこで手は届いても、握力が無ければ掴めないホールドを設置したりしています。
できあがったものは実際に自分でも試してみて、微妙な調整を何度もしていなければそれは不可能でしょう。
どこでどれだけの選手をふるい落としにかけて差を付けさせようとしているのか、そのポイントを探してみるのも面白いものです。
中途半端なセッティングのコースだったりすると、実力とは違った競技結果が生まれたりすることだって考えられます。
その場合は、選手からクレームが出ても当然なことなのです。
・解説に聞き入る
以上、コースのセッティングについてはとても素人では判断できないものであることがわかります。
そこで解説者が必須になります。
ルートセッターがプロならば、解説者もまたその難解なセッティングが理解できるほどのレベルの高い解説者なのです。
そんな人の話は聞けば聞くほど、ボルダリングの奥深さも認識できるはずです。