一番お金がかかるスポーツって〇〇って知ってますか?
- 2018/06/17
- ライフスタイル・娯楽
- 2928view
- スポーツ
- お金
- スポーツ
- マネー
- 日常
- 趣味
柔道ですら、お金がかかるのに
久しぶりに会った友人が「金がかかってしょうがない」とこぼしていましたから、何のことか?と思って聞くと柔 道だそうで……彼の娘2人は県大会で優勝するレベルの柔道選手。やれ大会だ、次は合宿だと毎月毎月、数万円というお金がかかることをボヤいていました。
「じゃあ目指すは東京オリンピックか?」なんて話をしたら「とんでもない!!実力的に全然足りていない」と、彼は否定します。そして、国際大会とか、海外合宿とか、どれだけお金がかかるか想像するだけでゾッとするとも付け加えていました。
こんな風にスポーツは何かとお金がかかるんですよね。
柔道着さえあれば、どうとでもなりそうな柔道ですら、これなのですから道具にお金がかかるスポーツなんてどうなるんだろう?と思っていた……それどころではない、お金がかかるスポーツをいくつか思い出しました。
お金持ちのスポーツ「ヨット」
犬助が聞いた話をソースにするなら、まずコレでしょう。
かなり金持ちの友人が一時、社会人のヨットサークルに所属していましたが、会費だけでも月に数万円、加えてヨットハーバーまでの往復にも金がかかるとこぼしていました。
サークルのメンバーですらこれです。ヨットのオーナーだと、まず船を購入するのに700万円、ヨットハーバーに係留しておくだけで月に6万円、メンテナンスするのに年間10万円だとか。3、4人が乗ることができるヨットですらこれ。
もちろんヨットが大きくなればなるほど、全ての費用は正比例していくのです。
そんな金銭感覚の人たちが集まっているサークルですから、もっと大変なのが乗船後の付き合い。「住んでいる世界が違うってああいうことだぜ」……遠い所を見るような友人の目が忘れられません。
貴族性を帯びる「乗馬」
体験するならば、1時間5,000円程度で楽しむことができるという乗馬なのですが、これにハマってしまうとえらいことになります。まあ庶民的なクラブなら入会金で数万円、1回あたり数1,000円。まだこれならば大丈夫な雰囲気ですが、用具を一式そろえるとなると、一気に乗馬は貴族性を帯びてきます。
鞍やブーツ、ヘルメット、ウェアなど一式を揃えると100万円程度。
ハイグレードな鞍を選ぶと、それだけでも70万円とか普通にするとか。加えて自分用の馬を持つとなると、それだけで100万円?、クラブにあずかってもらうと毎月10万円?というお金がかかるのだそうで、まあ飼葉代だけでそれぐらいかかるというのですね。
「犬助さん、ウチの社長が最近乗馬を始めましてね……」
この話は昔付き合いがあったクライアントの担当者が、ため息混じりにした話がソースになっています。
本場・英国貴族が楽しむスポーツとは?
では本場・英国の貴族階級の皆さんは、どんなスポーツをお楽しみでしょうか?
上にあげたようなヨットでのセーリング、乗馬に加えてハンティング、フライフィッシング、スキーといったところでしょう。
しかし、ここで注意すべきことは、乗馬にしてもヨットにしても、ハンティングにしても、全て自分たちが所有している「領地」で楽しんでいるところ。スキーにしても世界でも有名なスキーリゾート地に別荘を所有していることはもちろん、ゲレンデを所有しているというケースも少なくない……こうなると異次元のお金がかかるはず、すでに犬助の想像を越えています。
日本人がお金持ちのスポーツとして思い浮かべがちな、テニスやゴルフは英国では上位中産階級(アッパーミドル)のものですから、お金がかかるといってもカワイイもの。ホンモノの貴族はやはり格が違うのです。ならば、ド庶民の労働者階級は何を楽しむか?というとサッカー。いまだに身分や階級が色濃く残るイギリスの事例を参考にすると、お金がかかるスポーツとは何かがよくわかります。
そして「フィギュアスケート」の異常性
そして貴族はやらないものの……こちらも、別格といえるレベルで金がかかるスポーツといえばフィギュアスケート。
「5歳からスケートを始めて、金メダルを取るまでの20年間で、かかった費用は2億円」
トリノ・オリンピック金メダリストの荒川静香さんが、以前出演していたテレビ番組でこんな風に語っていました。
一説によると小学生が通うフィギュアの教室、月謝だけでも20万円。
中学生になると、専属コーチをつけたり、スケートリンクを貸切にしたり、バレエ教室にも通ったりで、月額30万円は下らなくなる。これに振り付け代や衣装代、大会の遠征費……そりゃあ20年も続ければ2億円にもなりますわね。
こんなことを考えていると「スポーツは特権階級のものである」ということが身にしみるのです。だって体が資本で生きてきた、大多数の貧しい人たちがスポーツを楽しんでいたか? というと、間違いなくNOなのです。なぜなら食うや食わずの人たちがムダにスポーツで体力を消耗していたはずがないから。そんなことをしているヒマがあったら一匹でも多く獲物を捕まえていたでしょうし、少しでも田畑を耕していたはずです。
スポーツなんて長い間、貴族などの特権階級だけが楽しんでいたものなのです。
そんなスポーツを庶民ですら楽しめるようになった現代は非常に幸せだとは思いますが、その一方で依然として特権階級のものであるというカラーは(一部で)色濃く残っている。それがスポーツの残念なところだと思うのですが、いかがでしょうか。