野球の硬式の縫い目が108つの理由

  • 2017/06/19
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縫い目の数は108つ!

野球用の硬式ボールの縫い目の数は108つと定められています。
白の球体に赤の縫い目がついた、野球用の硬式ボール。
実はあの縫い目の数は決まっており、108つと定められています。
一体なぜ、108つなのか?
知っていてもあまり役に立たないかもしれないけど、ちょっとした自慢にできる野球雑学。
お教えします。

 

108は煩悩の数?

108は煩悩の数?
108という数を聞いて日本人がまずイメージするのは除夜の鐘、つまりは煩悩の数ではないでしょうか。
この2つの数字の一致は漫画「巨人の星」でも触れられており、印象に残っている読者も多いと思います。
日本の国民的スポーツとも言えるプロ野球。
その野球に使われているボールの縫い目が煩悩の数と一致をするのは、いかにもそれらしい理由。
煩悩を打ち砕くとという理由でそうなっていると教えられても、何だか納得できそうな気もします。
しかし、実は煩悩の数は全く関係ありません。

 

ボールを長持ちさせるためだった!

108という数字は、その強度を保つために最も良いと言われているバランスが取れた数なんです。
野球は日本の国民的スポーツですが、その発祥はアメリカです。
108という数字はそのアメリカを倣ってのことであり、煩悩の数で決めたわけではありません。
それではアメリカはなぜ108にしたのかというと、これはボールの強度や寿命のためです。
縫い目を作るということは、ボールに穴を開けるということ。
しかし穴が増えると、当然強度はそのぶん落ちてしまいます。
そのためバットで思いっきり叩く野球では、穴が多すぎるとすぐに表面の皮がボロボロになります。
だからと言ってその反対に縫い目を少なくすると今度は糸が切れやすくなってしまい、これはこれで壊れやすくなります。
ボールだってタダではありませんし、そうポンポンと使い捨てにするわけにはいきません。
108という数字は、その強度を保つために最も良いと言われているバランスが取れた数なんです。
そのため野球ボールの縫い目の数は108なのは、ボールの寿命を伸ばすためということになります。
ただ偶然とはいえ、それが煩悩の数と一致をしているのは何だか運命じみたものを感じさせます。

 

アメリカでは「216」?

アメリカに倣って、108に揃えられた縫い目の数。
ただ正確には、アメリカではボールの縫い目の数は216と認知されています。
倍数になっていることから察しがつく人もいるでしょうが、これは単に数え方が違うため。
アメリカでは片方ずつを1つの縫い目として数えてますので、両方で1つとして数えている日本とそのような差が生まれるんです。
向こうの野球ファンにボールの縫い目の数は108だよと言うと、首を傾げられてしまうかもしれません。

 

職人の技

ボールの縫い目は職人の手によって作られています。
1球分を縫い上げる時間は30分とも言われており、その苦労がうかがい知れます。
ボールを無くして監督やコーチにこっぴどく叱られ、たかが1球で・・・と憤りを感じた人もいるでしょう。
しかし、それを知るとたかがとは言えなくなるのではないでしょうか。。
だからといって時代錯誤の体罰までを許してはなりませんが、物を大事にするという所だけは不変的な価値観であって欲しいですね。

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