穴党の頭の中教えます 逃げ馬を見るから追い込み馬を買える
- 2017/05/03
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追い込み馬はトゲだらけのオンナ
第3回目は、追い込み馬との付き合い方を解説する。
まずはじめに断っておくが、追い込み馬には「決して惚れてはならない」。
あくまで都合のいいオンナ、じゃなかった、馬として扱いなさいということだ。
直線一気、ごぼう抜き、剛脚一閃……追い込みのすごさを形容する言葉は数知れないが、全部「レアだから美しく見える幻」と思いなされ。
その9割が不発に終わるだけでなく、人気を背負うと追い込みから中途半端な差しに日和らざるを得ないのが宿命。
脚のたまらない追い込み馬の弱さは、ファンなら誰もが知るところ。
ゴールから一番遠いところに陣取っていながら人気になり、逃げ馬以上に不発が多い、それが追い込み馬の正体だ。
おまたせ常総ステークスのカラクリを教えよう
では、どうして常総Sで追い込み馬パリカラノテガミを買うことになったのか。
前回までに「騎手」「開催日」の観点から目に付いた1頭であることはお話しした。
残るは馬そのものに買い目があるかどうか。
基本、展開上前目に位置する馬から検討する自分は、とにかく逃げから馬券に入る。
ところがこの常総S、
▼逃げ馬の数が多い
▼ミドル以上のペースしか刻めない馬がいる
▼人気馬までが先行馬
これでは好きな逃げ勢を買えない。
とくに人気馬の位置取り(自分はレースの重心と呼ぶ)が、前目なのは見逃せない。
各馬仕掛けが早まる可能性があり、絶好の「追い込みチャンス」が訪れるからだ。
これこそ、逃げ馬が好きだから追い込み馬を買う、である。
中山を仮想「札幌」と妄想できたか
実際このレースで追い込みに回った馬は、
サトノスティング(4人気5着)
ワールドレーヴ(8人気6着)
もいたのだが、ワールドレーヴは6か月休み明けでオミット。
そしてサトノになくてパリカラにあった経験の差が軸馬決定の決め手となった。
それが「洋芝経験」である。
この日の中山はちょっと異常なほど時計のかかる「稍重」で、実際常総Sの決着は2分02秒8、上がり38秒7!というひどさ。
これを難なくこなすのはパワー型馬しかおらず、それを判定するのが「洋芝経験」というわけ。
昨夏、パリカラは札幌で特別を勝ったあと、WASJ第2戦でも4番人気3着に入った。
洋芝適性だけでなく、このクラスでもやれる人気と実力を示していた。
さらに過去をひもとけば、稍重馬場で2着2回など、買える要素満載で当日謎の「15番人気」。
これが札幌だったら間違いなく5、6番人気だったろう。
レースは柴山の死んだふり(これができるのが15番人気!)も功を奏して、見事に1着。単勝は9160円だった。
さてその後ひと叩きしたワールドレーヴ(洋芝OK)も、次走の稍重湾岸Sで6番人気2着と走ってくれた。
もちろん馬券もいただき、思わぬおまけにウハウハである。