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余る医薬品と大赤字の製薬業界!医薬卸があみだした苦肉の策とは?

  • 2018/01/13
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病気で医者にお世話になる度思うのが、処方箋の薬はよく効くという事だ。
当たり前の話かもしれないが、頭痛薬、咳止め、胃薬、整腸剤など、ドラッグストアでも同じものが売ってるだろうに、
何故こっちの方が効果があるのかと思ってしまう。

その医療用医薬品、実は余ってるという。
今年はインフルのワクチンが少なかったじゃないか。実際に筆者はワクチンを受けそこ酷い目に遭い、完治した今でも
怖くて外出する時はマスクが手放せない。
どういう事なのだろうか。

 

医薬品の使用期限は3年

医薬品の使用期限は3年
日本国内で年間100億の医療用医薬品が廃棄されている事実を、ご存じだろうか。
風邪薬胃薬だけじゃなくて、血圧降下剤でも勃起薬でも毛生え薬でも、金は払うから捨てるならくれ、という男性が
明日にも処方箋薬局に殴り込みをかけそうで怖いのだが本当の話だ。

余る薬なら薬剤師が風邪薬程度なら着服してもバレないんじゃないのと思うかもしれないが、数年前、
兵庫県にある某調剤薬局で調剤資格のない従業員に処方箋が必要な医薬品を売りつけたとして処分を受けている。

医師が薬剤師の役目も兼ねる院内調剤というのも昔の田舎の内科医では当たり前の様にあり、法律上、
違法でも何でもない。
しかし、’17年1月に新宿のクリニックの院長が院長が院内処方できる事を逆手に取り、患者から治療代金を
騙し取る事件が起きた事もあり院内調剤に信憑性が薄れた事も確かだ。

ここ10年来、調剤薬局はチェーン店も多くなり、夜遅くまで営業する所も出た事から、かなり便利になった。
だが『処方箋が有効な間に指定された薬局で薬を受け取らなくてはいけない』という不便さは残っている。

薬局側からしてみると、患者1人、ひとつの症状で5錠しか必要がない薬であっても卸から箱買いしなければいけない
不便さはまだ残っているようだ。
小分けしてくれる業者もあるが、小分けとなると手数料が上積みされる。在庫を切らさない為にも箱買いするのだが
余ってしまうとデットストック(不動在庫)となる。

系列薬局が沢山あり薬のストック数を支店ごとに共有しているのであれば、自分の店舗のデットストックを
他店舗の回す事は可能だ。薬の使用期限は3年なので、経費ゼロで、その間に使い切る事は可能だ。
厄介なのは系列店舗でも消費できない余剰在庫である。特定疾患しか使わない高価で少量で済む薬などだ。

ちなみに薬は一般ゴミとして捨てる事は出来ない。特別な処理業者に任せるので処分費用が掛かる。
一つの薬局あたり平均20万円分の年間廃棄医薬品が出るという統計と、全国に57000件調剤薬局があるという
統計を合わせると軽く見積もっても年間100億はまだ使えるかもしれない薬が廃棄されているという事なのだ。

なのに年々医療費は上がってる。
患者が来れば、即座に症状にあった薬を処方する義務があるという日本ならでは生真面目さが、
国の大赤字を招いている。だが、どうしようもないとは言ってられない。

そこで立ち上がったのが現場の調剤薬局と薬の卸会社である。薬の卸会社に至っては、あちこちの経済誌で
何十年後かになくなる職種なんて書かれているから、必死で業務を開拓しているのだ。

 

デッドストック売買方法は買取方式と市場仲介制度の2通り

デッドストック売買方法は買取方式と市場仲介制度の2通り
医療用医薬品を、もう一度市場に回すシステムは『業者に査定し買い取って貰う』買取と『買い手(薬局)と売り手
(薬局)をマッチング』させて仲介手数料を取る仲介制度の2通りがある。

どちらにも、それなりの長所短所があり薬局によっては使い分けている所もあれば、薬剤師や連携する病院側の
方針で手を出さない所もあり調剤薬局によってさまざまだ。

買取方式で有名なのはエコ薬(ピークウェル)やファルマーケットだ。
ファルマーケットは年会費無料で、郵送でデッドストック医療用医薬品を送ればオンライン査定で買い取るもの。
買取基準は、使用期限が半年以上、箱がありPTPが判るもの、使用期限と製造番号が確認できる事だ。
薬価の3割で買取、7割で販売する為、買取価格には期待できないが、薬価が安いものも引き取るのが長所だという。

一方、仲介システムとして最近注目を集めているのが、神奈川県を中心に8店舗もつ調剤薬局『カバヤ薬局』が
立ち上げた『リバイバルドラッグ』だ。

同社はデッドストックを売りたい薬局と買いたい薬局を手数料を貰う事で結び付けている。例えばこうだ。
売り手はオンラインにある『リバイバル倉庫』に自分の薬局にある売りたいデッドストックを登録する。
買い手は『リバイバル倉庫』から欲しい医薬品を見つけ購入するという仕組みだ。
登録したデッドストックが売れた場合、売上金から手数料1割を引いた分が薬局に入金される。一方買い手は
売り手の付けた値段+手数料12%を払い医薬品を購入する事になる。

リバイバルドラッグは事業開始時は、買い手は先着順になったり薬価が跳ね上がり卸値より高くなったり、
大手薬局に買い占められたりと、困難な道のりを歩んでいた。
ようやく最近になって、常連や大手顧客を全体の2割程度にし、価格も固定+ポイント制度にし、
小さな薬局や新規参入者に買いやすい形態に出来る様にしたという。

今では2700店舗、全都道府県に加盟店を広げている所を見ると、ビジネスモデルとしては成功したと言えるだろう。

 

箱潰れでも引き取って貰える方法とは

箱潰れでも引き取って貰える方法とは

今まで紹介した例は、デッドストックを売買する条件として、使用期限や、パッケージ、PTPがあることが
明記されていた。

だが製薬会社の意向により薬効は同じでもパッケージが変わった為、処方できなくなったものや、箱潰れの為
仕方なく廃棄していたもの、1シートのうち3分の2までしかない為、廃棄していたという医療用医薬品は
沢山あったかもしれない。
そこで製薬卸大手の東邦薬品は、自社の医薬品電子発注機ENIFを導入している薬局に対し、余剰薬
(デッドストック)を循環させるサービスを行っている。

同社が登録薬局向けに提供している『ENIF club DS掲示板』に、薬局のデッドストックを書き込むだけでいいという。
後はデッドストックを買いたいと言ってくれる系列薬局と連絡を取れば、医薬品と代金の移動は東邦薬局が
やってくれるというのだ。

こちらでは、薬局間の合意があり東邦薬局の卸している医薬品に限り、箱潰れや1シートのかけらでも、
デッドストックの売買は可能というのだから、これぞムダがないデッドストック消費法とも言える。

処方箋薬局は全国に57000件ある。
今回紹介したデッドストック消費法が市場に完璧に出回ったとすれば、無駄な医療費は削減されるのではと思う。

ついこの間、ようやく患者さんの間にジェネリック(後発医薬品)という言葉が広まったばかりの日本は、
セルフメディケーションという概念がまだまだ浅い。
欧米では保険はなくて当たり前なのだから、薬に対する意識を変えればいいのではと思う。

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