小倉記念2016 ローテ、持ち時計、血統で荒れるハンデ戦を読み切る
- 2016/07/29
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メンバーレベルがじわじわと上昇中
Stefan Holm / Shutterstock.com
真夏の小倉で行われる名物ハンデ重賞。
最近では後のG1勝ち馬の名前もチラホラ見られるほど、参戦するメンバーレベルが格段に上がってきた。上昇度に加えて、地力も試されるため、ここ2、3年は配当も落ち着き気味だ。
とはいえ、忘れた頃に爆発するのが大穴馬たち。過去の波乱決着からあぶり出される爆弾候補たちを追っていく。
ローテに一定の共通点あり
過去10年6番人気以下で馬券に絡んだ馬13頭のうち、ローテの中に共通のローカル重賞をはさんでいる馬が5頭もいる。
それは「新潟大賞典」組。
前走だけでなく、2走前、3走前に新潟を経由している馬でもよい。これがローテからの推奨1番手。
次にOP特別で注意したいのが「米子S」と「大阪ハンブルクC」組。
一瞬あれ?と思われた方は鋭い。それぞれ1600と2400(2500の時代もあり)の距離で行われるレースなのだが、なぜかこの2000M小倉記念と相性が良い。
「2000Mが距離適性ドンピシャでない馬」つまりマイラーとクラシックタイプの馬には要注意だ。
もっと大穴を狙うなら条件戦の負け組から。
以前は同じ小倉で行われる博多Sのチョイ負け組が狙えたが、現在は施行時期が変わったので、かわりに中2週で参戦できる中京のマレーシアC組あたりがクサい。
反対にG1、G2重賞を経由してきた格上組は狙えない。
小倉は速い持ち時計が有効だ
第2の穴馬ファクターとして、持ち時計を挙げたいのだが、ひとつ注意点がある。
それは検討の際に「持ち時計を全馬で比較するのではない」ということだ。
速い方から順に並べるのではなく、その馬が良馬場でどのくらいのスピード決着に耐えられるか、を見ていこう。
1つの方法としては、「良馬場2000Mで連対したときの最高タイム」が優秀である馬をピックアップするというもの。
例えば天皇賞秋でどん尻負けしたときの1分57秒0より、新潟の条件戦を勝ったときの1分58秒0を上位に評価する。
時計はもっていても、その時の順位が悪い馬は、高速馬場の適性に疑問があることになる。
2000Mを未経験のマイラーなら1800Mの時計でもよい。
とにかくその馬が持つスピードを測る物差しを探そう。
血統に大きな偏りあり
過去10年の穴馬13頭のうち、7頭に該当する血統面での共通項が「グレイソブリン系を内包する馬」だ。
ニホンピロキース(タマモクロス)
サンレイジャスパー(トニービン系×コジーン)
ケンブリッジレーザ(タマモクロス)
ダンスアジョイ(トニービン)
ニホンピロレガーロ(トニービン)
キタサンアミーゴ(トニービン)
リクエストソング(トニービン)
面白いほどに、一目瞭然。
トニービン系産駒もかなり数は減ってきた。そろそろ最後の狙いどころだろう。