パチンココーナーには「立ちスロ」なるものがあるらしい!その全貌は!?

  • 2018/07/27
  • ライフスタイル・娯楽
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立ちスロとは何なのか

立ちスロとは何なのか
立ち食いそば、立ち食いステーキみたいなもので、立ったままするパチスロのことです。
しかし、飲食するのと違って客は腰を据えて取り組めるはずもなく、大事な客が集まりにくいのは想像に難くありません。
それでもなぜか今、パチンコ店に立ちスロを置いている店が増えています。
立ったままでも客が集められるほど人気の台を押し込んで設置しているのかと思えば、実態はまるで逆です。
立ちスロの台は、人気の低い不人気台ばかりなのです。
そんな台を椅子にも座れずに相手をする客などいないものです。
メダル貸出機も形式上、設置しているかのような有様の店もあるようです。
元々は通路だったようなスペースに一時的に設置しているとしか思えないような設置環境だったりもしています。
まさに客が利用することを想定しておらず、やろうと思えばできないことはないだろうくらいの環境に、ただ台を押し込んでいるだけなのです。
そんなことをわざわざするためのカラクリが如何なるものかを知れば、パチンコ店の思惑の深さも思い知らされるのではないでしょうか。

 

立ちスロとギャンブル依存症との関係

立ちスロとギャンブル依存症との関係
先頃、カジノ法案も成立したところですが、国はそれ以前からギャンブル依存症対策を迫られてきました。
2018年2月1日から出玉規制に関する法律が施行されました。
パチンコ業界も自主規制として、2017年12月1日までにギャンブル性の高いパチスロ台の設置率を30%以下としているのです。
さらに2019年1月31日までには15%以下、2020年1月31日までには5%以下と順次引き下げをすることにしています。
パチンコ店としては、規制の範囲内でギャンブル性の高い台をなるべく多く置きたいがために、店内の総設置台数を増やす作戦に出たのです。
ここで動員されたのが、立ちスロなのです。
例えば、立ちスロを100台設置しておけば、ギャンブル性の高い台をその30%の30台設置できることになります。
これを来たる2019年2月1日からも30台のまま維持させるためには、立ちスロを100台追加して200台にすれば済むことにもなるのです。
ですから使えなくなった人気の低い台や要らなくなったパチンコ店の台を引き取ったりして、立ちスロを充実させている訳です。
これも最終的には自主規制以前に法律で2021年1月31日までに設置率は0%にせざるを得ませんので、立ちスロもそれまでの命ではあります。

 

法の抜け道を歩んでいいのか

法の抜け道を歩んでいいのか
この立ちスロの登場によって、パチンコ店は法律上も自主規制のルール上からも何の問題も無く経営が続けられます。
しかし、自主規制のギャンブル依存症対策としての本来あるべき目的を達成することにはならなくなります。
この実態をパチンコ業界もルールに逸脱は無いからと、見て見ぬふりをしている訳ではありません。
パチンコ業界が作る全日遊連は、全国のパチンコ店に対してこのような方法を取らないように注意を喚起しています。
総設置台数を増やす行為の禁止とギャンブル性の高い台の数を順次減らすことを文書で通知しています。
ただし、これは文書通達の域であって、罰則も無く拘束力もありはしません。
それに通知を出しているのはパチンコの組合に加入しているパチンコ店だけなのです。
これでは問題はあくまでもパチンコ店の現場対応にかかってしまいます。
経営上の問題も優先せざるを得ない状況もあれば止むを得ない面もあるかもしれません。
それでも、ギャンブル依存症に背を向けるような姿勢を見せるのはいかがなものかと思われます。
そのようなパチンコ店は目先では利益を挙げられるかもしれませんが、いずれは衰退の道を歩んでしまうのはパチンコ店に限ったことでも無いでしょう。

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