女は変化しやすい

今回のお話は、あくまでも私の周りの女性達の印象の話ではありますが、女は男に比べて当たり前のように頭を切り替えられるような気がしています。
それは男の頭の切り替え具合の鈍さを見てもわかりやすいものです。
そして結婚してからもそれは延々と続いていくのです。
女が結婚する理由に、正直言って子供が目当てという人だって割といるようです。
その証拠かもしれませんが、子供が産まれた途端に人が変わってしまったという声も良く聞かれます。
それまでは自分のことを大事にしてくれたのに、すっかり子供一辺倒になってしまうのです。
そんなつもりでなく大恋愛から結婚しても、やはり同じ状況になってしまうケースも多いようです。
それはお腹が大きくなって苦労して出産した子供が目を離せない状態でいるのですから、至極当然でもあります。

・本人は意識していない
子供が産まれたからと言って、基本的に別に急に夫に関心が無くなった訳でもありません。
あらゆるプレッシャーが襲い掛かり、それどころでは無くなってしまうのです。
こうして変わってしまう女性の姿について、私の周りにいる女性の事例から、軽く触れておきます。

親バカになる

全員がそうでなくとも、私の経験上、他人の子供の親バカぶりを見てただ笑うだけであったのが、今度は自分の番になる人が多い。

あれほど、バカにしていた親バカぶりですが、自分がそうなれば何で笑われているのかは理解できなくなっています。
もしも子供を産んでも仕事をしていれば、仕事をしている間だけが自分の時間となります。
ですから仕事をしている間は、子供から手を離せられる貴重な時間ともなっているのです。
そうでなければ、全てのエネルギーが子供に注がれます。

・声を聞き取るのに集中する
産まれ立ての子供は言葉を発せませんから、そういう意味ではペットと同じと言えるかもしれません。（少なくとも私の周りではそう考えている人もいるという話です。）
ですから、身振り手振り、顔色や発する声の大きさ、高低差、音質などから何がしたいのかその意図を読み取ろうと必死になります。
まさに新たな能力をなるべく早く習得することにエネルギーを割かれるのです。
それには自ら子供と同じ目線で周りの世界を見るようになるしかありません。
すなわち、自分が自分でなくなり、あたかも子供の分身と化するかのような存在に変身してしまいます。

・子供を生かすことに集中する
寝ること、食べること、排泄すること、お風呂に入ること、ただそれだけのことがこんなにも大変だったことを思い知らされる事が多いそうです。
これまで自由に当たり前にしていたことを子供と一心同体になってするようになるのです。
子供は抵抗力も小さいのですぐに病気にかかったりもしますので、細かいところまでチェックをしながらの暮らしとなってしまうのです。
例えば、食器の消毒洗浄、オムツの取り換え、室温、湿度の調整などがあるでしょう。

夫がパパにしか見えなくなる

男性としての夫の存在もまた然りです。
夫への関心としては、そんな子供のお世話の手伝いをいかにしてくれるかということに尽きてしまうのです。
結婚すれば夫はいつまでも夫なのですが、子供が産まれた後は夫というよりとにかく子供のパパとして扱うようになります。
パパとして何をしているのかが、評価の対象として大きな地位を占めるようになります。
夫婦の良い関係を維持しようと思えば、ここは子供の目線になって子供のためになることに集中するのが賢明です。
具体的には、現場で対応に追われる妻へのアドバイスを送るべく子育ての情報収集をするとか、便利グッズを購入したりとかが喜ばれるのです。

・女を捨てる
自身もお洒落なファッションで自分を着飾ろうとか、美味しいものを食べに出かけようとかの発想も消えてなくなる人が多かったです。もちろんまぁそうではなく、相変わらずキレイなママさんを続けていらっしゃる方もいらっしゃるのでしょうけど、私の周りでは圧倒的に女を捨てているなぁと感じることがしばしば。
育児が生活の中心と慣れば、、趣味などに興じている場合はあろうはずもありませんし、気付けばそんな自分が遠い過去に存在していたこと懐かしく思い出されるだけで、あの頃に戻りたいなどと思う暇さえなくなるのが普通なのです。