中年になっても苦しむ「アダルトチルドレン」の特徴と克服方法
- 2017/08/23
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アダルトチルドレンの本当の意味を知っていますか?
アダルトチルドレンとは「子供のような大人」のことではありません。
機能不全家庭で育ち、成人してもトラウマを持つ人や現象のことです。
成人してからしばらく経った中年になっても、アダルトチルドレンとして苦しむ人がいます。
アダルトチルドレンになる要因
・両親や祖父母の仲が悪い
・親がいないことが多かった
・親や兄弟から尊厳を傷つけられてきた
・子どもに関心を持たない親に育てられた
・親が情緒不安定
・常に兄弟姉妹と比較され続けた
・親が過干渉だった
・しつけが異常なほど厳しい
・過度なプレッシャー
・着飾らせたり、好きでもない習い事をさせられていた
・親がアルコール依存症だった
わかりやすく言えば「毒親」が原因ですが、子どもへの愛情があっても育て方1つでアダルトチルドレンになる可能性があります。
アダルトチルドレンのタイプ
アダルトチルドレンは、家族と自分のために「理想の子ども」を演じてきました。
そのタイプは大きく分けて5つあります。
・何でも完璧にこなす頑張り屋(ヒーロータイプ)
・率先して人の役に立つ(ケアテイカータイプ)
・非行に走って家庭の団結を図る(スケープゴートタイプ)
・陽気に振舞って不穏な空気を和ませる(ピエロタイプ)
・存在を消す(ロストワンタイプ)
これらの中から1つだけを演じてきた人もいれば、同時に複数を演じてきた人も多いとされています。
人間関係を構築できない
アダルトチルドレンは相手に嫌われないように振舞う傾向があるため、会社では上司が喜ぶ発言をし、友達にさえ自分の本当の気持ちを隠してしまいます。
傍から見ればうまくやっているように見えますが、誰に対しても自分の気持ちを抑えこんでしまうため、人間関係に悩んで疲れたり、先読みしすぎて相手の怒りを買うこともあります。
自分の気持ちさえわからない
幼少の頃から感情を抑えながら生きてきたために、自分の気持ちを確認することができません。
そのため、自分がどうなりたいのかわからず、アルコールやセックス、買い物、ギャンブル、薬物、仕事などに依存するケースもあります。
精神疾患・障害
アダルトチルドレンは精神疾患名ではありませんが、強いストレスにさらされてきたため、精神疾患や障害が見られることもあります。
・うつ病
・パーソナリティー障害
・不安症
・対人恐怖症
・自傷行為
・ひきこもり など
これらに心当たりがある方は、カウンセリングと治療を受けることをオススメします。
アダルトチルドレンを克服するには
「自分を知ること」そして「親を知ること」が大切です。
「自分はこういう人間だから」と、自分で決めつけていませんか。
「自分は世話焼きで、人の役に立つことが喜び」と感じているのではなく、「そうしないと存在価値を見出せない」のであれば心が疲れる一方です。
感情や行動を縛っているものは「自分」と「親」です。
親のことが嫌いでしょうがないという人も、親がそうせざるを得なかった事情(義父母のプッシャーや経済的な事情など)を理解することで、呪縛から解放されることもあります。