「オヤジにアクセサリー」の正解とは!?
- 2019/05/31
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久しぶりな友人と会う機会がちょっと続きました。いずれも、ファッションの専門学校からの濃い付き合い。私が尊敬し、信頼する友人たちです。専門学校の頃からはもう10年以上経っていますが、いまも変わらず格好良かったり綺麗だったり。やはり、いまを生きているエネルギーを感じる人たちは格好良いですね。沢山刺激をもらいました。そしてこういう格好良い人たちは、アクセサリーの使い方もセンスを感じます。大人になっても嫌味なく、むしろ色気を感じるアクセサリーなんですよね。
ということで、今回はオヤジのアクセサリーについて。ファッション初心者ではあまり手を出さない人でも、着こなしが楽しくなってくると、ちょっと興味が出てきたりするアクセサリーです。やはり、ちょっとファッションに興味が出てきて、自分に自信がついてきた方からのご質問が多めです。そんなオヤジに相応しいアクセサリーとは?
これぞ、相手の視点が大事
アクセサリーは服飾品です。服と異なり生活必需品という側面を持ち合わせません。服を着ないで外に出たら捕まりますが、アクセサリーゼロで外に出ても誰も何とも思いません。
つまり、基本的に「着飾る」目的で身に付けるものなので、身に付けていれば必然的に「自分は着飾ってるんだ!」と表現している事になります。まずはここを知る事が大事ですね。
「お前の着ている服なんて誰も注目してないよ」というのと「お前のアクセサリーなんて誰も注目してないよ」と言われたとしても、同じ事を言っている様で違うのです。アクセサリーは身に付けているだけでも「アクセサリーを身に付ける人」という認識が相手に生まれるんですね。だから、「どうせ自分のアクセサリーなんて気にしてないだろうから好きなものを身に付けよう」なんて考えると、悪評だらけの失敗になる危険があるのです。アクセサリーこそ、服飾品として相手がどんな印象を受けるかを認識する必要があるのです。
さらに言えば『服の着こなしは酷いけどアクセサリーは良い』なんて合わせ方も、格好良く見えません。オヤジの着こなしとしては、着ているあなたの人間性が第1で、その次に人間性をより良く見せる服の着こなし。アクセサリーはその上で身に付けるアクセントの様に捉えておく方が良いもの。このバランスが崩れると、違和感を与えやすくなるのです。
ジャラジャラはもちろん危険
ですから、アクセサリーをジャラジャラと身に付けるのは、そういうキャラを作ろうとしない限りオススメしません。ジャラジャラ付けているとどう見えるのか?
・ファッションを頑張り過ぎている
・趣味に走り過ぎている
・自己満足に浸っている
こういう印象です。つまりは、残念ながら格好良くは見えていないのです。それに、目立つアクセサリーの奥にいる「あなた自身の中身」がボヤけます。単に「アクセサリー好きなおじさん」にしか見えなくなってしまいかねません。
アクセサリー好きだと、そのアクセサリーのブランドやモチーフに拘っていて、そこから自分らしさを感じて欲しいと思う事もあるはず。でも、ジャラジャラ沢山付けているとアクセサリーそのもののブランドやモチーフよりも「沢山付けるのが好きな人」という印象が強まってしまいやすいのです。例えば高級ブランドのアクセサリーで全身を覆っていても、そのブランドの世界感を感じてもらうよりも、派手好きなおじさん感が伝わってしまいやすい、という具合にね。
「さりげなく見える」がポイント
もちろんこれは、アクセサリーで自分らしさを表現するのが良くないということではありません。問題は表現方法です。アクセサリーは服飾品で元々目立ちやすいものですから、我々の様に人間性をメインに表現できる、年齢を重ねた大人は敢えて控えめなアクセサリーをする方が、アクセサリーも程よく自分らしさをアピールできるツールとなるのです。
「押してダメなら引いてみな」と言いますか、もしくはチラリズムの原理と言いましょうか。こちらから「どう? オレの『オレらしさ』どう???」と暑苦しくアピールするのではなく、控えめにしてチラリと見える事で興味を引く様に身に付けるのです。それくらい控えが良いので、アクセサリー自体も大きかったりインパクトの強いデザインはオススメしません。太いチェーンのネックレスでトップにはでかいスカル、なんていうのはさりげなく無いわけです。
さらに、アクセサリーの種類も考えたいもの。定番のネックレス、リング、ブレスレット(バングル)くらいなら良いですが、ウォレットチェーンとかアンクレットになってくると「え?そんなの付けてるの?」という、やはりさりげなく無いアクセサリーと認識されてしまうものなのです。
デザインはどうする?
ここまで考えた上で、身に付けるアクセサリーのデザインはどうすれば良いでしょうか?私はいつも「シンプルであること。ただ、シリアス過ぎ無い方が良いですよ」なんてお伝えしています。自分が好きなテーマなどの対象があると、どうしてもそれを反映させたデザインにしたくなる事があります。それについていくらでもアツく語れる自信もあったり。
このシリアスな暑苦しさ、アクセサリーに雰囲気として出ちゃうんですよ。するとやはり、さりげなさが薄れてきてしまいます。ですから、好きなモチーフで良いのですが、デザインはそれを反映させ過ぎずに、デフォルメされていたり、むしろちょっとユニークさやお茶目な感じがある様なものをオススメしています。
好きなものは語りたくなるものですが、シリアス過ぎるデザインだと「あ、この人のアクセサリーについて話題振ったら、話長くなりそうだな」なんて意図的に避けられてしまうかも。それよりはユニークな感じにしておけば、気軽に「それ、いいですね!」と、相手から話題を振ってもらいやすくなるものです。(そこでアツく語ると、結局暑苦しさは出ますけどね…)
こんなところに気をつければ、ファッションが好きになってきた着こなしは周囲からの評判も良くなると思いますし、これから変えていこうと思っている人は「センスいいね」なんて言われる様になるでしょう。
ちなみにファッションの業界人は自らを広告塔としている場合もあり、結構ジャラジャラ付けている人もいます。職業柄仕方ないみたいなところがありますが、私はといえば、シンプルな方です。
結婚指輪と腕時計を除けば、小さなトップのネックレスと、ピンキーリングのみですから。実際、普通にするならそのどちらかでも良いくらいでしょう。
なのでこれからアクセサリーに挑戦しようとしているならぜひ、これを参考にまずは何かひとつから始めてみてはいかがでしょうか。
きっと、新たな自分が表現できるはずです。