難しい「連れ子のしつけ」はこう解決する
- 2017/02/20
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増え続ける子連れ再婚
ステップファミリーという言葉をご存知でしょうか。要するに「連れ子で再婚した家族」のことです。ステップファミリーの「ステップ」は、英語で「継(まま)」を意味し、継母や継父などと呼ばれる様に、以前のパートナーとの間に生まれた子供を連れて結婚した場合に「ステップファミリー」となります。実は、アメリカではこのステップファミリーが占める割合が非常に高く、「実子との差別」「虐待」など、深刻な社会問題を引き起こす原因ともなっています。
日本でも、「シングルマザーの再婚」「貧困母子」などの問題は知られており、信じられない頻度で起こる残酷な虐待事件などの報道を耳にする度に、目を背けたくなる思いをしている人も多いのではないでしょうか。そして、子連れ再婚を経験した人のなかでも、現在も「良い父親になろう」という気持ちを持つ一方で、なかなかうまくいかない「連れ子との関係」に頭を悩ませている男性も多いかと思います。
ここでは、こうしたデリケートな問題が背景にある「連れ子のしつけ」「連れ子との関わり方」について紹介したいと思います。
父親になることにこだわりすぎない
まず、多くの継父が陥りがちなのが、「急いで親になろうとする」という過ちです。もちろん、血の繋がっていない子供を心から愛そうと努力する姿勢は素晴らしいものだと思います。しかし、気持ちばかりが先行して「子供に親子関係を強要」する羽目になっているケースもよく見かけます。これは、継父だけではなく、母親自身も早くパートナーを「お父さん」にしたいという焦る場合もあります。
大前提として注意しておきたいのが、「子供の心理はそう単純ではない」ということです。大人の都合で以前の家族が消えてしまい、親が再婚して「新しい家族だよ」と、いきなり目の前に「新しいお父さん」突きつけられても、子供はまだ気持ちの整理がついていないものです。よく考えてほしいのが、「親として受け入れなければいけない局面に立たされている子供の気持ち」です。もしかすると「以前の父親は暴力を振るう人間だった」という場合もあり、その様な場合はもっと時間がかかります。
まずは信頼関係を構築することを優先し、「親になる」ということにあまり執着しすぎないことが「信頼関係構築」の秘訣です。例えば「兄」や「親戚のおじさん」になったつもりで接すると、そのヒントが見えるかもしれません。
しつけは実の親に任せること
連れ子を迎えて結婚する際、どうしても付きまとうのが「子供へのしつけや教育」です。どんなに愛情をもって接しようと心がけていても、ときには「注意やしつけ」をしなければいけない場面に遭遇します。しかし、多くの継父や継母は、かなり早い多段階で子どもに対して「しつけや注意」を行ってしまい、これがさらに関係を悪化させる原因となっています。
どうしても「しつけや注意」が必要な場合、子供がまだ親として認めている「実の母親」に任せるとよいでしょう。これは「継母と男性の連れ子」という逆のパターンでも同様に「実の父親」に任せるべきです。
想像してみれば分かるはずですが、まだ親として受け入れきれていない心理状態で、いきなり「〇〇してはいけない」「〇〇しなさい」と命令されては、どんなに正しいことでも反発する感情が生まれるのは避けられません。大人でも、新しく赴任してきた上司から「高圧的な接し方」「以前の上司はしてこなかった命令」をされたとき、社会人として従うものの、本音ではあまり良い感情を抱いていないのではないでしょうか。
「親になることを焦らない」「しつけはパートナーに任せる」という、この2つに注意しつつ、楽しい時間を過ごすことを中心に考えていけば、おのずと良好な関係が構築され、自然と「親子」になれるはずです。