男女共存のクールビズ空間でエアコン温度は上げる?下げる?
- 2018/07/08
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先制攻撃?巻き返し?男女の主導権争いは今夏も続く
いや〜今年の暑さって、ひどいし、ちょっと早すぎません?
少し前までは同じ暑さでもカラッと乾燥してましたけど、今は湿気を含んでジメジメ。
日本の夏はこれが一番キツいんですよね〜。
あなたの職場でもエアコンが毎日フル稼働するようになりましたか?
なに、壊れてる?あぁ、それはご愁傷様です。オタクの社長は何を考えてるんでしょうね。
ブンブンうなってる?おめでとさん、と言いたいところですが、実はそれも考えものです。
なぜって、今頃からどのオフィスでも「エアコンの男女主導権争い」が始まるでしょ?
いくら暑いからって、あんまり始めから男性陣が飛ばしすぎると、あとで女性陣の巻き返しに遭いますよ。
今回は夏のオフィス最大のテーマ「男が暑くて女が寒いエアコン」の件をちょっと深く掘り下げてみましょう。
意外なクールビズ調査結果がある
大手空調企業の調査によると、いま全国で7割の職場においていわゆる「クールビズ」が実施されているそうです。
このクールビズ、実は7割以上のワーカーがある「誤解」をしているのですが、それは後ほどご説明するとして、とにかく「衣装を軽装にして室内温度を28度に調整」しながら、みなさん仕事に励んでいるわけです。
ところがこの28度という温度。
半数以上の人が「うーん、これでは暑い!」と感じているそうで、実際にオフィスに設定される冷房の温度は「26度」が最も多いんだとか。
すると、やはり女性ワーカーの4割が「ちょっと、寒いんですけど!」とお感じになり、男性ワーカーの4割が「え?ちょうどいいんだけど」と感じる「冷戦状態」に突入してしまうわけです。
つまりクールビスによる「28度調整」はいまや形骸化し、少し低温域にシフトしているので、そこに男女の感覚の違いがもろに現れてしまっているのです。
ところが、話はこれで終わりません。
結局、男たちも具合が悪くなっている
そうして1日中26度設定の中で仕事をしていると、寒いと感じていた女性の約8割が「あー、ダルっ」と体調不良をおこしてしまいます。
夏でも上着や膝掛けが欠かせないわけですな。
一方で男性の中にも「職場がちょっと寒い」と感じる人は3割ほどいて、そのうち7割が「オレもダルいんですけど…」と体調不良に陥っているんです。
「暑い暑い」という声ばかり目立つので、男はどいつもこいつも暑がりで汗だくだくなのかと思いきや、帰宅後、後遺症に苦しんでいる男性もけっこういることがわかります。
さらに突っ込んで「どこが具合悪いのか」を聞くと、女性で一番多いのが血行不良からくる「肩こり」なのに対して、男性のトップはなんと「風邪」。
なんだよ〜、男は寒いと倒れちゃうんじゃねえかよ〜!という女性陣の恨み辛みが聞こえてきそうな結果です。
まずはクールビズを正しく理解しよう
この男女格差を解消するには、もう一度クールビズの定義をよく見ておく必要があります。
環境省が勧めるクールビズとは
▼衣装を軽装にして室内温度を28度に「ちょうせい」すること
であり、7割以上の方が誤解している、エアコンを28度に「せってい」することではなかったのです。
見るべきはエアコンのモニターではなく温度計であり、オフィス空間のすべてが28度一定になることを目指すのが「28度調整」の意味するところです。
よって室温が28度になるならエアコンは26度設定となることも十分あり得ます。
ただ実際問題として、28度一定はかなうことのない理想型ですから、そこから先はサーキュレーターの導入や、夏の間だけの席替えなど、担当者の柔軟に対応が必要になります。
実は以前職場の「クールビズ担当」を経験したオジサンにとって、こんなに頭の痛い経験は後にも先にもなかった(女性50人に男性10人職場。突き上げで冷や汗が出る)ほど、夏のオフィス空調は喫緊の課題。
オジサンは「やっぱり寒い方を少し優先して対処する」「女性の言うことには結局逆らえない」との思いでなんとか急場をしのいだ記憶がありますが、さてあなたの職場はどうでしょうか?