世代は常に交代している

自分が子どもの頃は親の感覚がどうにも違っていて、全く困っていた事が懐かしく思い出されるのも良くある話です。
その時の親も全く訳も分からず困っていた事でしょう。
そして自分が親になってしまうと子どもの感覚がどうにも掴めません。
嫁が若ければまたそれだけでも随分と差があったりもします。
時代はどんどん変わってしまい、人はその中でしか成長出来ませんので誰しも無理も無い話なのです。
では今の若い世代は昔と比べてどう違っていると言えるのか、社会を取り巻く環境を中心に分析すれば彼らの住んでいる世界が見えてくるでしょう。

若者は進化している

・グローバル化している
日本文化を物心付いた頃から当たり前のように感じていたのが、外国人がそれを見るかのような目線で見るようになりつつあります。
それは急に始まった事でもなく、戦後の日本から徐々にそういう流れになってはいるのです。
外から見ると内が良く見えると言われるように一見西欧かぶれしているかのようですが、日本文化の良さをオヤジ世代よりも心得ているかもしれません。
そしてまた日本の旧態依然の価値の低さも冷静に眺められています。
個人と組織との関係においても優先するのは組織だと言う感覚ももう数十年も前から年々、薄くなってきています。
また趣味も多様化しており個人それぞれにおいても関心事は様々な分野に渡りますし、それを否定される環境でも無くなりつつあります。

・収入の優先順位は低下している
最近、特に話題になりつつあるのは終身雇用制の崩壊だったりします。
以前なら再就職などと言うのは就職先の選択に失敗した一部の例外的な人扱いでしたが、今では第2新卒と言われてすっかり市民権を得ています。
会社の都合でなくとも自分の為になる仕事をする為に仕事を変えるのは、当然の事と思っている人も増えているのです。
その結果、収入に増減も発生するでしょう。
そこである意味、しっかり生活の備えもするようになっています。
それに比べてオヤジ世代はは会社に凝り固まっている代わりに収入面では割と呑気に踏まえていると言えます。

嫁にも子どもにも価値観を押し付けない

嫁には嫁の世代ならではのそれも女性としての価値観があります。
子どもは子どもで自分なりの価値観がまだまだ乏しくてもその世代に見合った価値観を持つようになります。
そこにオヤジの価値観をぶつけてみるのは結構ではありますが、それを真面目に受け止めたが為に陥る不幸もあるのです。
親の勧めた通りに地元で公務員にでもなって親のそばに居ながらがっちり安定した生活を送るだけではとても情けなく感じる子どもだっているはずです。
それよりも自分で構築した価値観通りに生きていれば、自分自身の選択の結果が身に降りかかりますので自己責任の元に活躍もしやすくなるのです。
生きている事を実感しながら生きていける為には生きている世界を自分の価値ある世界で生きていくしかないのです。
親が当たり前のように勧める仕事であっても、しっかり我が道を進めるようになって来ているのは日本人の進歩だと言えるでしょう。