欲しいときが買いどきは本当か
- 2017/04/16
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年度末に起きたモニター価格大暴落
正月から「PCモニターほしーほしー」とオオカミのように吠えている筆者は、アマゾンの「ほしいものリスト」に3つの候補を登録して日々値動きを探っていた。
3月に入り、そのうちの1商品が突然ものすごい動きを始めた。
あれよあれよという間に値下げが始まり、65,000円→60,000円→55,000円と底なし沼のような状態。
「よーし、買う買う、買ったるぞ」と手ぐすね引いて底値を待ってみたのだが、いっこうに下げ止まる気配がなく、こうなると買い時がどこなのかわからない。
マケプレ業者だけでなく、アマゾン本体も参戦しての一大バトルは、月末に突然終戦を迎え、一夜にして価格は急上昇!
結局3月初旬より高い価格まで戻ってしまい、オジサンはまたモニターを買えませんでしたとさ。
何かに似ているこの騒ぎ
アマゾンにはこの騒動の履歴が残らないので、価格.comの「価格推移グラフ」を拝見してみると、この値動き、何かに似ている気がしてしょうがない。
そう、「株価のバブル」によく似ているのだ。
株式市場には「天井3日、底100日」という格言がある。
上昇のピークは3日と保たずに崩れるが、いったん崩れた相場が出直るには100日もの長い時間が必要になる、というものだ。
モニター価格の下落は株価と違ってうれしいことだから、こちらは株価の上昇と同じ意味を持つ。
つまり「商品価格の底値は3日のみ、再び安くなるには100日かかる」と言い換えられるだろう。
そして株価の監視と言えば、一般にアルゴリズムやAI(人工知能)の関与が知られている。
フラッシュクラッシュを起こす理由
本家アメリカのアマゾンに出品する業者(アマゾン本体も?)の中には、すでに価格監視と調整の役割をAIに任せているところがあるらしい。
このAIは、ただ他店より安くすれば褒められるというものではなく、こっちが安くした後のライバルの動きを監視するのが主な仕事なんだとか。
「動きについてこないな」と判断したらもう値段をいじらず、次の展開を待てるほど賢いわけだ。
ただライバルもやる気満々だと、AIだって熱くなる。
下げが下げを呼び、今回のような「クラッシュ」を引き起こす要因となることは、よく知られている。
AIとケンカしても始まらない
となれば、買い物客の考えていることと異なる基準で動くAIを相手に、「今が買いか」「明日はもっと安くなるかも」と想像すること自体がちょっとバカらしくなる。
だから先人はよいことを言った。
「ほしいときが買いどき」
案外、真理を突いた言葉かもしれない。
そして今回の騒動を「手動」で追いかけていた?日本の業者さんには、一言「ごくろうさま。100日経ったらまたよろしく」と声をかけたい。