こんなスゴい人と友達なんだから紹介したいんだよね~・痛い人脈自慢は紀元前から否定されていた!

  • 2019/03/03
  • ライフスタイル・娯楽
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  • 沖倉 毅
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こんなスゴい人と友達なんだから紹介したいんだよね~・痛い人脈自慢は紀元前から否定されていた!

男女年齢問わず、人脈自慢は痛い話だ。
先日も知り合いから『ボクの尊敬する同業者のブログのリンクのURL貼っておいたからミテね!』
と、お知らせが来た。

ちなみに、この知り合いの仕事内容も、同業者の仕事にも私は一切興味がない。
先生と生徒という関係だけで、正直彼の人間関係の狭さと、ゴリおしアピールにはうんざりしている。

こうした『こんなスゴい人とお友達~』をアピールしてくる人や『いや~ボクがアピールしてるんじゃないよ~』と
大嘘をつく、コスイ男に一撃を加える方法はないのだろうか。

 

貴方の葬式で泣く人はいるか

『7つの習慣』で有名になった、スティーヴン・コヴィーは、第二の習慣で、こんな事を言った。
『自分の葬式に来てくれる人や様子を想像して人生を送れ。』と。

私がこの本に巡り合ったのは、かれこれ20年以上前だったのだが、親、親族、恋人の葬式に参列し、
葬式というものは、その人の人間性が現れると思った。

人脈自慢する人に共通するのは、葬式がみずぼらしくなりそうな人だ。
自分を立派に思われたい為に、普段から『この人と付き合うと得になるかも』『この人と一緒にいると昇進出来る』
と思う人に媚びる。

この様な人に言いたい。
貴方は、付き合って何の得にもならない人にでも親切に出来るのだろうかと。

私の祖母は、先日百寿でこの世を去ったので、年齢の事もあり家族葬にした。
が、お通夜や告別式に、予想もしない程、次から次へと人が来てくれた上、忌明けになる直前まで毎日の様に
家にはお参りに来て下さる方が居た。

正直、ただの、おばあちゃんだ。
その反対が、知り合いのおばさんだが、これがまた、本当に自分の利益になる人や、関係のある人にしか、
お土産を配らなかったり、袖をつつむという事をしない人だった。

葬式は当然のことながら、みずぼらしかった。
彼女の夫がその前に亡くなったのだが、その時に誰一人として、彼女に喪服を用意してなかったというのだから、
どういう事か判るだろう。

ショーペンハウエルは『虚栄心は人を饒舌にし、自尊心は人を寡黙にする』と言った。
映画のヒーローだってそうではないか、男が憧れる孤高のヒーローが人脈自慢なんかするか。

実は、これらの事柄、紀元前に既に確立されていたのだとすれば、どうなのだろうか。

 

紀元前に既に確立されていた、人間関係の基礎

紀元前4世紀に活躍した中国の思想家・荘子は『君子の交わりは淡き水のごとく、小人の交わりは鱧(甘酒)のごとし』
と、人間関係の違いを自身の名を付けた思想書『荘子』で記した。

これは紀元前5世紀・春愁時代に活躍した思想家・孔子の体験談に基づくものだ。
孔子は色々と災難に巻き込まれ、弟子や親友も離れていった為、道家の子桑零(しそうそう)に教えを乞うた。

子桑零がその時孔子に言ったのが『荘子』に記されている言葉なのだが、現代風に解釈すると、どういう意味なのか。

利害や特定の事だけで結びつきを得ようとする徳のない人(小人)の人間関係は、狭く、争い事が起きやすい。

そうした事に、とらわれない、自分も他人も愛せる人(君子)の人間関係は、一見あっさりしてる様に見える。
だが関わる人が本当に困っている時に、損得関係なくさりげなく手を差し伸べているからこそ、
人間関係が深く長続きする。

孔子はこれを聞き、子桑零に礼をいい、勉強をやめてしまった所、弟子の中には離れていったものもいたが、
今まで以上に敬意をもって孔子についていこうとした弟子も現れたという話だ。

異業種に転職しても、やっていける人材や、稼げる人材、退職しても頼られる人材は、人脈自慢はしない。
たいした人脈もないのに、インスタで加工しまくった自撮り写真をアップして、ミテミテアピールもしない。
これらの事柄を覚えておいて損はないだろう。

この記事の作者

沖倉 毅
沖倉 毅
ビジネスと国際関連をメインに執筆しています沖倉です。 転職経験と語学力を生かし、語学教師とフリーライターをしています。 趣味は定期的に記録会に出る水泳、3000本以上お蔵入り字幕なしも観た映画、ガラクタも集める時計、万年筆、車、ガーデニング、筋トレです。 どうすれば永遠の男前になれるかをテーマに、取材は匿名を条件に記事執筆に勤しみます。
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