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知っていました?「おでん」とは元々、業界用語だったのです

  • 2019/02/09
  • ライフスタイル・娯楽
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  • アントニオ犬助
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「お」を外すと不自然になる、おでん

「お」を外すと不自然になる、おでん
寒い時期だから美味しいものというのは多々ありますが、私、アントニオ犬助が強く推したいのが「おでん」。バラエティ豊かなタネを熱燗と一緒に楽しむ。まあ、たまらないものです。

しかし、考えてみれば「おでん」って、変な語感だと思いませんか。丁寧さを表す接頭辞「お」が付いている風ですが、かといって「お」を外すと「でん」になり意味が全く通じなくなります。これと同じようなケースは「おかき」「おかず」などがあるのですが、一体「でん」とか「かき」とか「かず」は、何を表しているのでしょうか?

 

おでんの「でん」は田楽の「でん」

「でん」とは何か?調べてみると、すぐわかるもので「田楽である」と辞書にはありました。田楽と聞いて「平安時代に起こった、田植えの時期におこなわれる芸能。北条高時が好み、後に能楽に影響を与える」という文章が浮かんだのは、受験に日本史を選択していた人でしょう。そうでない人は豆腐に串を差して、上に薬味入りの味噌を塗った「木の芽田楽」などをイメージしたかもしれませんが、そもそも食べる田楽は形が田楽能を演じる姿に似ているから名付けられたものだとか。

そんな食べる田楽は江戸時代になると、豆腐だけでなくこんにゃくなどでも楽しまれるようになりました。ならば、何を入れてもいいか、と非常におおらかな気持ちで造られた田楽の頭に「お」が付いて、さらに「楽」が外れて「おでん」となったのです。

 

女房言葉は、宮中のみで通じた業界用語

なぜ「お」が付いて「楽」が取れたか?というと、丁寧に表したかったからですし、楽を取ることで隠語っぽくしたかったから。こんな、仲間内だけで通じる業界用語を使っていたのは、宮中に使える使用人=女房たち。それだけに「おでん」のような言葉を差して「女房言葉」といいます。

先述の「おかき」も「おかず」も女房言葉、鏡餅を欠けさせたものに「お」をつけて「お欠(かけ)餅」、これが「おかきもち」と変じて「おかき」となったといいますし、品数が必要なものだから「お」をつけて「お数」、「おかず」となったという。
「おさつ」や「おひや」も女房言葉となります。

 

女房言葉と似た「廓詞(くるわことば)」

また女房言葉には「しゃもじ」といった具合に、語尾に「もじ」を付けるものもあります。これは、杓子(しゃくし)と呼びたいのだけれども、それは直接的すぎるから「『しゃ』という『文字』が付くもの」と呼び、これが「しゃもじ」になったというのです。
ならば「御の字」のような「字」が付く言葉も女房言葉か?と思ったら、ちょっと違う。
こちらは、もっぱら遊郭で使われた「廓詞(くるわことば)」、「御の文字ををつけてありがたがりたくなるような状態」を指して使われたとか。ちょっと隠語っぽいという点で、女房言葉と似ているのは、遊郭も女社会だったからでしょうか。

そして廓詞で今でも残っているものといえば「モテる」。
江戸時代に吉原で「遊女に『もて』なされる」ことを指してモテるといったのが、異性から好かれるという意味に転じたといいます。

「いやぁ昨日、スナックでモテちゃって」
こんな風にご機嫌になっている人を、私たちは影で笑いがちですが、モテるとは元から営業用のもてなしを指していた言葉。そのままズバリですから、まんざら笑う訳にはいかないなと思った次第なのです。それじゃあ大枚はたいて、キャバクラにでもモテにいきますか!

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アントニオ犬助
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みんなに嫌われるジジイを目指して、日々精進中!!
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