オヤジも行った成人式っていつ頃から始まった儀式なのか?
- 2019/01/05
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成人式を知ってあらためて大人を自覚する
サラリーマンであれば年末年始の休暇は一息つける嬉しいものですが、その分、年明けの仕事始めのエンジンはいきなり快調に飛ばせなかったりもします。
そんな時のタイミングの良い祝日が成人の日になっています。
成人の日には成人式が行われ、国民がこぞって祝福するために祝日になっているのでしょう。
この日に成人式が行われるようになったその経緯から確かめてみましょう。
大昔、何気に成人式に出席したからと言って、これまでその意味を理解しながら年を重ねて来たものかと疑問の噴き出ることもあるかもしれません。
成人式は冠婚葬祭の最初の冠に当たる儀式の一つです。
ここらでもう一度、成人式を迎える気分で学習し直してみましょう。
・かつては1月15日だった
長い間、成人式は専ら1月15日だったものです。
それが2000年の祝日法改正により1月の第2月曜日と定められました。
1月15日だったら第3月曜日にするべきでしょうが、そうすると阪神淡路大震災が発生した1月17日の「防災とボランティアの日」と被ることがあるからです。
成人式の由来は元服の儀
・元服を知る
昔は元服と言われる大人になる儀式があって、それは20歳ではなく12歳から16歳の間に行われていました。
男子は12~16歳、女子は12~20歳くらいを境に結婚ができる年齢ともされていたようです。
年齢に幅があってはっきりしないのは、背景にある時代の違いやその時々の必要性にもよっていたのでしょう。
元服の元は頭を、服は着用すると言う意味で、合わせて頭に冠を着用すると言う意味だったのです。
男子も女子も髪型や服装を大人のそれに仕立て上げられていたのです。
元服は現代の成人式とは趣旨が異なり、単に大人への門を通過する儀式としてのものとされています。
それでも現代の成人式も建前は立派ですが儀式の側面も多分にありますので、元服が成人式の始まりと言うのは正しいと言えます。
起源は奈良時代まで遡り、戦国時代の武将などは名前を変えた時が元服した時ともされていたようです。
当初は公家や武家などの上流社会において行われていただけのものが、例外なく習慣は時代とともに一般に広まったのでしょう。
その後、近代社会の訪れとなった明治維新の頃からは元服は行われなくなっています。
・現代のスタイルは1946年から
荒廃した戦後に若者を激励すべく1946年11月22日、埼玉県蕨市で若者を集めて祝福し未来に希望を持たせるための青年祭が行われたのが現代の成人式の発祥とされています。
これが好評で地域イベントから全国に広まったのです。
これを受け国は祝日法で1949年1月15日からこの日を成人の日として定め、成人式により新成人を国民で祝うようになったのです。
この日を境に「大人になったことを自覚、自ら生き抜こうとする青年を祝い励ます」と法律にも記載されているように式典として国民に定着されるようになりました。
1月15日となったのは、かつての元服の儀が新年最初の満月の日に行われていたことからとされています。
ただし、旧暦上の日付でしたので現代では満月の日となる訳ではありません。
その後、ほぼどの地方でも成人式がこの日に執り行われるようになったのです。
新しい成人式
・日付にこだわらなくなった
現代では祝日法の改正もあり成人式は1月15日では無くなりました。
また、この時期にもこだわらず真夏の盆の帰省シーズンに執り行う自治体も登場しています。
その趣旨から鑑みて、全く日付にこだわる理由も無いことからも納得できるものではあります。
参加者数を増やすためにもまた同窓会的要素もあったりしますので、合理的な考えとして支持されているようです。
そういう意味では元々の深い意味の無い儀式的スタイルに回帰しているような気もします。