今年の漢字 2018「災」ってどうなんだろう?

  • 2018/12/25
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(今年も)気が滅入る漢字を選んだのは誰だ?

気が滅入る漢字を選んだのは誰だ
「ジョークだろ?」「気分が悪い。こんなの書くの断れよ坊さん」
これは、高須クリニック医院長・高須克弥氏が「今年の漢字」が「災」に決まったことを知っておこなったツイートなのですが、取り立てて高須院長のファンではない、私、アントニオ犬助も思わず同意してしまいました。
注目を集まるイベントにも関わらず「災」の様な気の滅入る漢字を選んだのは誰だ?被災者の方には気の毒だとは思いつつも、院長ではないですが「こんなもの、やめてしまえ」とすら思ってしまったのです。

しかし、ここで気をつけたいのが「こんなの『書く』の断れよ坊さん」と院長が発言している点。「今年の漢字」は揮毫している清水寺の貫主さんが選んでいるのではありません。貫主さんは単に依頼されたものを書いているだけなのです。

 

実は投票で選ばれていた、今年の漢字

ならば漢字を選んだのは、イベントを主催している「日本漢字能力検定協会」の偉い人なのか?というと、それも違うのです。実は「今年の漢字」とは、日本漢字能力検定協会が公募して、一番票を集めたものを発表しているだけだったのです。
つまり、今年の19万3,214通の応募の中で1位が「災」だったということ。多くの人が「災」という気分だったというのですから、それはそれとして受け止めなくてはならないのです。ちなみに2位は、平成最後という連想から「平」。以下、「終」「風」「変」「暑」「大」「最」「新」「金」という文字が続きます。

ですから「災」という文字が2004年以来、選ばれるのが2回目になってもしょうがありませんし、「金」という文字が2000年、2012年、2016年と3回も選出されているのもしょうがないのです。でも、もう少しポジティブな漢字が選ばれないかな? と、思っているのは犬助。阪神ファンとしては2003年の「虎」が、2019年にも選ばれることを祈りたいと思います。

 

お医者さんにとっては「免」な一年だった

ところで「今年の漢字」を発表しているのは、何も日本漢字能力検定協会だけではありません。12万人以上が参加する、医師専用コミュニティサイト「MedPeer(メドピア)」が発表した「医学界・医師界における今年の漢字一文字」は「免」だとか。

これは京都大学特別教授・本庶佑氏がノーベル医学・生理学賞に輝いて「がん免疫療法」に注目が集まったことによるもの。さすが医師の視点だと犬助は感心してしまったのですが、その一方で3位にノーベル賞の「賞」が入っていることはともかく、2位に同じく「災」が入っているところが、何だかなあと思わされたポイント。お医者さんにとっても災害続きで、やはり気の滅入るような一年だったということですかね。

 

安倍首相が「転」と答えた、その真意は何か

一方で、安倍総理大臣が選んだ今年の漢字は?というと「転」。
北朝鮮問題などの国際情勢や、日ロ関係などが大きな転機を迎えたから、という理由だそうですが、犬助が気になったのは、わざわざ「起承転結の」と前置きをした上で「転」と発言しているところ。2021年の9月末までの任期を見据えて、首相本人は何を「結」に持ってこようと考えているのか? ということです。

消費税増税でしょうか、憲法改正でしょうか、それとも東京オリンピックでしょうか。2012年に今年の漢字一文字をたずねられた際に「責任」と答えてしまった方だけに、実は何も考えていないのかもしれません。
まあ、それはそれとして。来年の「今年の漢字」はパッと明るいものになってほしいですね。

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アントニオ犬助
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みんなに嫌われるジジイを目指して、日々精進中!!
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