命と健康を守るネット情報は信頼できるサイトから
- 2016/12/09
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医学的知見皆無の記事作成問題
2016年11月に発覚したDeNAのキュレーション記事問題は、こと広告宣伝業界に限らず、一般社会にまで大きな波紋を広げました。まずは、問題の概要をおさらいします。
DeNAが展開するキュレーションメディアのなかに、ヘルスケア分野のサイトがありました。そこには無数の健康・医学に関する記事が掲載されており、多くの訪問者がその記事内容を参考にしていたようです。
ところが、これらの記事の多くは、医師やその他の医療従事者が書いたものではなかったのです。それだけであれば、内容の担保さえあれば問題にならなかったかも知れません。しかし、内容への疑問に加え、他サイトからの盗用疑惑、そして何より記事の出所が問題だったのです。
執筆者の多くは、クラウドワークスをはじめとするクラウドソーシングサービスを通じて募集されたライターでした。ライターといえば聞こえは良いですが、なかには素人同然の人もいたようです。そのライターに執筆にかかる指示を出して書かせた記事を、サイト利用者個人が投稿した記事として掲載していたというのです。
しかも、記事の内容に関する保証や責任は持たない旨の注意書きを添えていました。内容の信憑性は保証しないから自己責任で読めという意味です。この文言があるからといって、本当に責任が無いのか?
仮に、各個人が本当に自分勝手に投稿していたとしても、そんな記事を載せることの道義的責任は問われかねません。ましてや、その記事を作らせていたのですから言い逃れはできないでしょう。
各方面からのバッシングの末、12月1日には、DeNA社長の守安氏が謝罪とキュレーション9メディアの全記事非公開を発表するに至りました。他のサイトにおいても、記事の転用があったようです。
健康問題に関心が高いオヤジは信頼できるサイトを探せ!
はじめからトップページに「このサイトはフィクションです」とでも書いてくれれば良かったのにとさえ思える事件でした。
しかし、この手の記事を参考にする親父も多いはずです。高血圧にメタボ、介護など健康問題に直面する年代になってくると、ついついネットで検索してしまいます。大手が運営するメディアであれば、うっかり信用してしまうこともあるでしょう。
だがしかし!
自分の身を守るなら、信頼できるサイトを探すことから始めます。同様のメディアではヘルスケア大学というのがあります。どこが違うかといえば、執筆の経緯はわかりませんが、ちゃんと本物の医師が記事の監修をしている点です。
誰が書いたかが問題なのではなく、それが正しいかが問題ですから、医師の監修があるなら一安心です。それでも、やっぱり不安だというオヤジは、医師自身のサイト、病院のサイトの情報を当たりましょう。
もっといえば、厚生労働省や各医学系学会などの公的団体のサイトに掲載されている情報しか信じないことです。厚生労働省といえば、何かと問題のあった役所ですから、信じられない人もいるでしょう。しかし、そこを信じるしかない世の中なのです。