流行が過ぎ去った懐かしのレーシック手術の現在
- 2016/11/05
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あっという間に終わったレーシックの流行
都内で集団感染事件が発生してから、下火傾向にあるレーシック手術ですが、レーシック手術を受けて10年近く経過する人たちも増えてきて、レーシック手術の良し悪しについて少しずつ分かってきたこともあるかと思います。
そもそもレーシック手術というのは、レーザーを利用して角膜を削り、カーブを整えることで視力を回復させる施術です。健康保険が適用されないため、高額ではありますが、手術が短時間で終わることやコンタクトレンズによって目を傷つけないこと、メガネの煩わしさから解放されることなどがメリットとして掲げられてきました。
ただ、その一方で手術を終えた人からは、ドライアイが酷く、目を開けることができないとか、パソコン作業に支障があり会社を辞めることになったとか、遠くの物はよく見えるけれど近くの物が見えなくなった、というような声が聞かれました。
信じるべきか、レーシック手術のその後
最近、過去にレーシック手術を受けたという人たちが、ブログを立ち上げ始めています。その内容を読むと、「周囲には手術を後悔している人がいるけれど、私は後遺症がほとんどなく手術をして良かった」というものが、すごく多いように感じられます。
ここで、少し疑問があります。通常、成功した人と失敗した人であれば、失敗した人の方がブログでその事実を書きそうなものなのですが、なぜかブログの書き手は手術に成功した人に偏っているのです。
ちなみに、一般的にレーシック手術は、受けた時点における年齢が若い人ほど長く効果が実感できるけれど、中高年で手術した人の半数ほどは、数年後にはメガネ生活になっていたり目の病気で苦労されていたりするのです。そのような中で成功例が目立つのは、レーシック手術を広めたい人が動いているのかなとも想像をしてしまうのです。
進化中のレーシック手術
レーシック手術は自費診療であることから、患者側が払える金額によって、使う機械や術式が異なることもあります。基本的に医療はどんどん進化していますから、レーシック手術が流行したときから現在までの間でも機械も医者の技術力も向上していると考えられます。
ただ、それでもヤジアップ世代の方がレーシック手術を受けるのは、よほど特別な事情がなければお勧めはできません。クリニックによっては、上手くいかなかった場合の再手術は無料と謳っていることもありますが、再手術することで余計に悪くなると言われて受けられなかった人もいます。再手術率を掲げているクリニックのなかには、手術の成功を強調するために再手術率が低いことをアピールしたいのかと思いますが、患者側が再手術を望んでも医者が認めなかった場合も多々あるので、鵜呑みにはしないでください。
もし、レーシック手術に興味があってカウンセリングを受けるのであれば、遠いものより近いものがクリアに見えた方が良いと伝えることをお勧めします。このようにすることで、医師も慎重に説明をしてくれるかと思います。