時ならぬふんどしブーム。誰が? なぜ?
- 2016/08/23
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ふんどしって、相撲のまわしのこと?
ふんどしと聞いて、何を思い浮かべますか。相撲取りのまわしですか? あれも確かにふんどしの一種。稽古場では白のものをつけている力士が多く、よけいにふんどしらしさがかもし出ていますね。
しかし、まわしは本来のふんどしではありません。ふんどしはあくまでも下着。しかも、まわしのように体を締め付けないところに大きな特徴があります。
ネット販売がきっかけでブームに
そんなふんどしが、いま、ちょっとしたブームになっています。相撲の世界の話じゃありません。一般人の間でのブームです。
それも男女取り混ぜてというから、何が起こっているのか、興味をそそられますね。
調べてみると、ブームのきっかけはある業者によるネット販売。10年前に専門サイトができ、オリジナルふんどしの販売をスタート。これがふんどしを見直すきっかけになり、徐々に人気拡大。2年前にはとうとう実店舗を出店するまでになり、人気を集めているのです。
東京は上野にある「たぬき堂」がそのお店です。
ランジェリーショップ顔負けの豊富なアイテム
サイトを覗いてみると、あるわ、あるわ。標準となる「六尺」をはじめ、「越中」「もっこ」「黒猫」が勢揃い。それぞれに無地、染め物(柄物)などなどのバリエーションがあって、女性のランジェリーショップ顔負けの豊富さです。
江戸時代半ばまでは「下帯」と呼ばれ、江戸後期になって「ふんどし」の名が定着したふんどしですが、その頃は実は仕事着でした。体を余分に締め付けることなく自由な動きができるので、人足も飛脚もこぞって愛用。それが、いまはどうやら新しい「おしゃれ用品」に化けたみたいです。
健康増進、美容効果もあり
一番人気は、江戸期にも流行した通称「赤ふん」の赤のふんどしで、女性の愛好者も多いのだとか。その理由は、西洋式の下着のような体の締め付けがないために血流がとどこおらず、冷えやむくみ、便秘の解消などに役立つからだそうです。
夏は、花火大会など、浴衣姿で出かけることも多い季節。上が浴衣なら、下はふんどしというのもしゃれているんじゃありませんか。