「2018年、最も稼いだミュージシャン」、首位は「あの」バンドだった
- 2018/12/20
- ライフスタイル・娯楽
- 253view
- 芸能/音楽
- アメリカ
- ミュージシャン
- ロック
- 海外
- 音楽
今年、バリバリに稼いでいたのは、実は「U2」
前日、Webである記事を見つけて驚愕しました。
「2018年、最も稼いだミュージシャンは誰なのか?」、これは経済誌「Forbes」が毎年恒例で発表しているもので、昨年の6月1日からの1年間で稼いだミュージシャンをランキングしたもの。
流行の音楽がわからなくなってしまって久しい、私、アントニオ犬助ですから、知らない名前が並んでいるんだろうな、と思ったら第1位は何と「U2」。
あの、U2が1億1,800万ドルを稼いでトップだというではないですか。
ランキングに並ぶのは、コールドプレイ(2位:1億1,550万ドル)、エド・シーラン(3位:1億1,000万ドル)、ブルーノ・マーズ(4位:1億ドル)、ケイティ・ペリー(5位:8,300万ドル)、テイラー・スイフト(6位:7,650万ドル)といった今時の面子。
彼らを押さえて、U2が堂々の首位なのです。
ノスタルジーをセールスポイントにはしないという姿勢
記事には「ヨシュア・トゥリー」発売30周年を記念したツアーで270万人を動員した、と書かれていました。つまり「ターゲットは30年前にU2を聴いていた年寄り、ノスタルジーをエサに儲けたんだ」と、犬助は当初思っていたのです。
しかし、少し調べたところ、U2がこなしているツアーはそれだけではありません。
2015年にはアルバム「ソングス・オブ・イノセンス(4年ほど前、勝手にiTunesに配信されたばかりか、削除することもできないと大騒ぎになった「あの」アルバムです)」を引っさげてツアー、2017年には先述の「ヨシュア・トゥリー」ツアー、続いてアルバム「ソングス・オブ・エクスペリエンス」のツアーと、4年間で3本のワールドツアーを精力的におこなっているではないですか。
犬助は、U2がこんなことになっているとは全く知らなかったのです。
なぜ、彼らはまだツアーを続けているのか?
驚いたと同時に不思議に思ったのは「なぜ、そこまでして働く必要があるのか?」ということ。金ならば腐るほど持っているはずなのに、アルバムを発表しツアーに出るという、多くのミュージシャンが疲弊してしまうというサイクルに、U2は今だに乗っかっているのか? ということ。
「ひょっとして、まだまだ金が必要なのか?」
そんな風に思って、現在おこなわれている「ソングス・オブ・エクスペリエンス」ツアーのセットリストに目を通したところ、新譜から9曲もチョイスされています。そして、大ヒットアルバム「ヨシュア・トゥリー」からの曲は先の記念ツアーでやったから1曲もやらない。「ホエア・ザ・ストリーツ・ハヴ・ノー・ネイム」も「ウィズ・オア・ウィズアウト・ユー」もやらないというのです。
金儲けに主眼を置いたツアーなら、セットリストはこうはならない。過去のヒット曲をふんだんに散りばめたほうが、お客を動員するには有利です。
そして、稼いだお金の大部分をツアーのセットに掛けてしまうのも彼ら。過去には総額180億円という巨大なセットで話題になったこともありましたし、今回のツアーも相当大掛かりなものだとか。
稼いだ金でまたツアーに出て、現役感バリバリのセットリストでU2はツアーを続けている。そこまでして、オーディエンスに伝えたいメッセージがあるのでしょう。
オジサンたちは頑張っている、改めてU2をフォローし直そう
つまり、キャリア40年を超えても、U2は真面目に音楽と向き合っていたということ。
犬助が「ヨシュア・トゥリー」を聴き込んでいた30年前と変わらず、U2は最前線で音楽を鳴らし続けているということ。
一方で、犬助は単なるリスナーにもかかわらず「最近の音楽はよくわからん」と、サジを投げてしまっていた。この姿勢は音楽だけに限らないもの、新たな刺激を取り入れるということ自体が億劫になってしまっています。これではいけません、反省を込めて、改めて彼らの新譜に耳を傾けてみることとします。
ちなみに、ボーカルのボノとベースのアダムは1960年生まれ、ギターのエッジとドラムのラリーは1961年生まれといいますから、当分4人は現役でいてくれるはず。日々に飽きがちな犬助の姿勢を正し続けてくれるはず。改めて彼らのフォロワーとなり、久々の来日を心待ちにしようではありませんか。
さて、冒頭で紹介したランキング、8位には7,100万ドルでガンズ・アンド・ローゼズが、9位は6800万ドルでロジャー・ウォーターズ(元ピンク・フロイド)が入っていたこともお伝えしておきましょう。U2だけでなく、オジサンたちは頑張っているのです。