オヤジたちの憧れ!ストラングラーズがカッコイイ理由3つ
- 2018/11/01
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知性と暴力で独特の存在感を放ったパンクバンド
解散やら再結成やらで忙しないバンドが多いなか、40年以上解散したことがないバンドもいます。
そのバンドとは、今回ご紹介する「ストラングラーズ」。
イングランド出身のパンク・ロックバンドです。
パンクシーンから登場したバンドのなかでは、成功者として挙げられることの多い彼らですが、本国イギリスでは高評価でありながらも、日本での人気は長続きしませんでした。
この理由には諸説ありますが、イギリスでは80年代以降の耽美的なメロディがウケたものの、日本では彼らの音楽性の変化についていけなかったところがあるみたいです。
そんなわけで、この記事を見て「そういえば、こんなバンドもあったなぁ~!」と、数十年ぶりに思い出したオヤジもいるかもしれませんね。
40年以上も活動をしていると、メンバーチェンジというピンチも幾度となく迎えているわけですが、乗り越えてこられたのはたくさんのファンがいるからでしょう。
そして、いつの時代もカッコイイと思わせてくれる圧倒的な魅力で、ファンを惹きつけているからこそ。
ストラングラーズが今もカッコイイ理由を知れば、「おっ、久しぶりに聴いてみようかな」と思う人もいれば「こんなオヤジになりたい」と感銘を受ける人もいるはず。
ストラングラーズというイケているオヤジたちから、カッコよく生きるヒントを学んでみてはいかがでしょうか。
ドラムのジェット・ブラックは38歳でデビュー!
30代にもなれば「もうそろそろ、落ち着いたほうがいい」「現実を見たほうがいい」といわれるのが、日本の社会です。
もし、あなたの息子さんや部下が30半ばを過ぎて「俺、バンドやるわ」と音楽の世界に飛び込んだら―――心から応援できますか?
それをやってのけたのが、ストラングラーズのドラマーであるジェット・ブラックです。
彼は酒類の販売やアイスクリーム製造などで成功を収めていた実業家だったのですが、音楽の夢を諦めきれず、アイスクリーム販売用の車両を改造したバンで、ライブをしながらイギリス中を回りました。
1977年のデビュー時には38歳、そして現在(2018年10月の時点)は80歳。
まだまだストラングラーズの現役ドラマーです。
なかなか真似のできない人生ですが、音楽への夢がそれほど大きなものだったということでしょう。
人生を仕事にかけるか、夢にかけるか。どちらも幸せなことかもしれませんが、ジェットの生き方がカッコイイ・羨ましいと感じるオヤジもいるはずです。
三島由紀夫の愛読者で、空手六段の黒帯所持者がいる!
ストラングラーズのベーシストである、ジャン=ジャック・バーネルは、凄腕ベーシストとして有名でありながら、多彩な人物としても知られています。
愛読書は三島由紀夫。空手六段の黒帯保持者であり、かつては極真会館の道場生でもありました。現在は、士道館空手ロンドン支部長です。
そして、趣味はオートバイ。トライアンフを多数所持していた模様。
両親がフランス人なので、フランス語にも通じています。
そして面白いのが、普段は気さくで聡明な人物でありながら、ときに吐く毒舌がキツイ!
「アメリカ人の脳は小さい」とか「そんなにニコニコしていると目が見えなくなってしまうぜ」とか、なかなかの辛辣です。
したいことはする、しかも極める。言いたいことは、オブラートに包まず言う。
日々「それができたらいいのに…」と思っているオヤジはどれほどいるでしょうか。
知性と暴力性
ローリング・ストーンズの楽屋を襲撃したり、ザ・クラッシュと乱闘騒ぎを起こしたりと、荒れ狂ってきた時期もありましたが、彼らが恐れられていたのはそこに「知性」があったから。
知性があったからこそスキがなく、それが狂気となって、唯一無二のカリスマ性を際立てていました。
中身のないただの暴力よりも、頭のいい人間による暴力のほうが恐ろしく、人を惹きつける魔力もあるということなのでしょう。
これらを踏まえると、当時の彼らの自己プロデュース能力は、相当高かったものと見受けられます。
荒れ狂っているだけのパンクじゃないところが、彼らのカッコイイところ。
独特の深みがあるからこそ、長きにわたってファンを獲得できたのでしょうね。