ロック界のトップを走り続けるドラマー「カール・パーマー」が偉大すぎる件
- 2018/08/16
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髪型の話ではありません。
イングランド出身のドラマー「カール・パーマー」を知っているオヤジは、なかなかのロック好きでしょう。
ロックに興味がないオヤジは「カールなのかパーマなのかハッキリしろ!」と笑うかもしれませんが、彼はこれからも後世に語り継がれるであろう伝説的なドラマーなので、これを機に彼の音楽に触れてみてはいかがでしょうか。
12歳でドラムを始めて、13歳でバンドを結成
カール・パーマーの出生名は「カール・フレデリック・ケンドール・パーマー」。
バーミンガムのハンズワースに生まれた彼は、12歳でドラムに触れ、13歳ごろには早くもバンドを組んでいます。
驚くべきことに、そのバンドのメンバーには、のちに音楽活動で成功を収めるスティーヴ・ウィンウッドがいました。
ウィンウッドは、スペンサー・デイヴィス・グループの一員として1960年代に人気を獲得し、グループを抜けた後はトラフィックのメンバーとなり、1970年代後半からはソロアーティストとしても成功をおさめます。
紆余曲折経てアトミック・ルースターを結成
1967年に、イングランドのボーカリストであるクリス・ファーロウのバッグバンドであるサンダーバーズに加入。
サンダーバーズには、デイヴ・グリーンスレイドやアルバート・リーが在籍していたことでも知られ、パーマも一時在籍していたことがあります。
翌年1967年には、サイケデリック・ロックバンドであるクレイジー・ワールド・オブ・アーサー・ブラウンに加入するものの、ツアー中のトラブルで脱退。
一緒に脱退したヴィンセント・クレインらとアトミック・ルースターを結成することとなります。
残念ながら、アトミック・ルースターでの活動も長続きしませんでした。
1970年3月にデビューアルバムをリリースしたものの、グレッグ・レイクから新しいバンドの誘いがあり、アトミック・ルースターを脱退したのです。
短期間で脱退を繰り返したパーマーでしたが、次のバンドで世界的な成功を手にすることになります。
EL&Pの誕生
アトミック・ルースターを抜けた後に結成したEL&P(エマーソン・レイク・アンド・パーマー)は、キング・クリムゾン、ピンク・フロイド、イエスと並んで「プログレッシブ・ロック四天王」とも呼ばれ、世界中で愛される存在になりました。
日本でもその人気は確かなもので、1972年の来日公演では、後楽園球場で約35,000人を動員しています。
エイジアでも大成功!!
EL&P解散後に結成したAsia(エイジア)は、プログレ界の大御所が集まったスーパーグループとして、デビュー当時から注目を集めることになります。
デビューアルバム「詠時感〜時へのロマン(原題:Asia)」は、9週にわたって全米第1位に君臨し、全世界で1500万枚を売り上げました。
2018年もソロバンドでワールド・ツアーを実施
大成功を収めてから十数年も経ち、2018年3月20日には68歳を迎えたパーマー。
ともに活動していたメンバーも高齢となり、EL&Pにおいては2018年現在存命しているメンバーはパーマーだけとなってしまいました。
しかし、パーマーは「音楽人生はまだまだこれから!」と言わんばかりに、精力的に活動を続けています。
2017年には、EL&Pのメンバーだったキース・エマーソンとグレッグ・レイクを追悼すべく、「Carl Palmer’s ELP LEGACY」の名義でソロバンドのワールド・ツアーを実施すると発表し、2018年も世界中を飛び回っています。
おすすめの名盤
■エマーソン、レイク&パーマー
1曲目の「未亡人」から痺れる、名盤中の名盤です。
名曲の「ラッキー・マン」、ライブでたびたび演奏されてきた「ナイフエッジ」も収録されています。
■詠時感〜時へのロマン
「プログレ界のスターが集まったら、どんなサウンドが生まれるのだろう?」という全世界の期待を裏切らず、なおかつ新鮮なインパクトも与えてくれた名盤です。
パーマーが気になったオヤジも、パーマーが懐かしくなったオヤジも、この機会に聴いてみてはいかがでしょうか。