自動車のOEM車って結局何が違う?なぜ大手はOEMをするのだろうか
- 2018/03/04
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OEMって何?
OEMとは、なんでしょは、英語でオリジナルエクイップメントマニュファクチュアラー(Original Equipment Manufacturer)の頭文字からきた言葉です。
古いところでは家電メ―カ―とかパソコンメーカーがよく行っていました。このメーカーはTVやラジオは作っていたけど冷蔵庫まで作っていたかな?とかふと不思議に思ったことはありませんか。また、高級オーディオだけ造っていたはずなのに小さなポケットラジオが同じブランドから発売されているのを不思議に思ったことはありませんか?それはたぶんOEM提供と呼ばれる商品かもしれません。
製造しているのは、提供先の企業で販売は提供を受けている企業です。提供を受けている企業は、販売力はあるけれども開発能力や開発費がないことからOEM提供を受けています。
車のOEM=バッチエンジニアリングモデル
それでは車のメーカーがOEM提供(OEM車)をなぜ行うのか?考えたいと思います。すべての車を自社開発出来れば理想的なのですがそんな自動車会社は今のところホンダしかありません。他の国産メーカーすべてでOEM車が、販売されています。
2018年現在、OEM供給していないホンダですが、2000年頃まではいすゞや英国のローバーなどOEM提供や供給を受けていました。ホンダのアコードをいすゞ・アスカとしてOEM提供し、またいすゞ・ビックホーンをホンダ・ホライズンとしてOEM提供を受けていました。
今はホンダはOEMしない方針になっているようですが、流動的な現在ではホンダがいつまでもOEM車の復活が無いとは言い切れません。
70年代頃から、OEM車は存在していましたが当時はバッチエンジニアリングモデルなんて呼ばれていました。
例えば、70年代にアメリカのGMと業務提供していたいすゞは、初代ジェミニを同じ提携グループのホールデンにジェミナイとして提供(つまり製造して輸出)していたのです。メーカー違い=バッチ違いのモデルからバッチエンジニアリングモデルと呼ばれてモデルです。まぁ、中身は現在のOEM車となんら変わりまりません。
最近の例では、スズキが提携していたシボレーにOEM供給していた初代スイフト(シボレーでは、シボレークルーズ名で販売していましたね。)なんてありました。
またその当時は、シボレーのアメリカンサイズのビックワゴン・オプトラワゴンも販売されていましたがこれはシボレーのバッチを付けたままだったのでOEM車ではないかもしれませんね。
進む国産メーカーのOEM車
ホンダは別にして、OEM車は国産メーカー間でかなりの割合で進んでいます。国産メーカーで現在、軽自動車を販売していない会社はありません。国内メーカーがそれぞれ自社ブランドの軽自動車を販売している状況になっています。
しかし、国産メーカーで軽自動車を自社開発している会社は、スズキ・ダイハツ・ホンダ・三菱の4社だけです。残りのトヨタ・日産・マツダ・スバルの軽自動車はOEM提供なのです。トヨタは、2017年に子会社化したダイハツから供給してもらい、マツダはスズキから供給してもらっています。スバルはトヨタと業務提携したことから軽自動車の自社開発から撤退して同じグループのダイハツから供給してもらっています。
日産は、スズキと三菱から軽自動車の供給を受けていましたが乗用軽自動車は三菱との合弁会社で開発し三菱で生産したものを販売しています。ディズがこれにあたります。また、軽ワゴンのNV100クリッパーリオはスズキのエブリイワゴンなので、スズキからのOEM供給を完全に絶っているわけではありませんね。
軽自動車以外にも商用バンなどは、日産ADバンが三菱・マツダへOEM供給されたり。マツダのMPVが日産・ラフェスタにOEM供給されたりしていてかなのモデルがOEM車となっています。
OEM車の供給元と供給先モデルの違いは?
OEM車の供給元と供給先モデルの違いは、どこにあるのでしょうか。それは、グレード数の差でしょう。供給先であったフラッグシップモデルが供給先ではなかったりすることはよくあることです。一番いいモデルは、さすがにもったいなくて提供出来ないのでしょう。
オプションとかもOEM先ですと数が減っていたりとかします。
OEM車のメリットとデメリット
メリットは、ズバリ販売網が充実していることからくるサービスの受けやすさでしょう。
例えばダイハツよりも販売店の数で圧倒しているトヨタなら購入するにもメンテナンスを受けるのもディーラーの数の多さからトヨタのほうが圧倒的に有利です。
デメリットは、OEM車の知名度がイマイチ良くないことから中古車での買取価格が安いことでしょうか。逆に、OEM車なら提供元のモデルよりも格安で中古車を購入できるメリッリトがあります。
国産メーカーのグループ化もより進んでいるので、OEM車のモデルも今以上に増えるでしょうね。