急な歯痛の時、歯医者が多すぎて選べない!良い歯医者の選び方【歯医者アドバイス】
- 2019/05/15
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はじめに
歯科医院の数は現在、全国に7万件ほどもあり、コンビニエンスストアよりも多いと言われて久しくなりました。
少ないと選びにくくなるものですが、選択肢が多すぎるのもかえって選びにくくなるもので、急なむし歯や歯周病で歯科医院にかかりたいけれど、どうやって選べばいいのか迷った経験があるという人も多いことでしょう。
そこで今回は、歯やお口のことで悩みの多い中高年の方々にとって、最適な歯医者の選び方を紹介します。
スタッフの質
歯科医院では、歯科医師だけでなく、歯科衛生士、歯科助手、歯科技工士、受付など役割に応じていろいろなスタッフが仕事をしています。
もちろん、歯科衛生士がいないところもあれば、たくさんいるところもありますし、歯科技工士が在籍していない歯科医院も、たくさんあります。
ですが、歯科医師一人だけというところはまずありません。
いろいろなスタッフが協力して初めて効果的な治療ができるようになります。
歯科医師以外のスタッフの質も重要な要素です。
○スタッフ
歯科医師だけでなく、スタッフ各員が、言葉遣いを含め患者さんにていねいに接してくれるかどうか、スタッフ間で連携がきちんと取れているかどうか、チェックしてみてください。
スタッフ間の風通しの良い歯科医院かどうかも、注目したいポイントです。
○受付
歯科医院を受診してまず応対するのが、受付スタッフです。
電話の応対もそうです。
受付スタッフは、歯科医院の顔といっても過言ではない存在です。
受付スタッフと接すると、その歯科医院の教育レベルがわかります。
電話対応も含め、受付スタッフがしっかりと丁寧な応対をしてくれるかどうか、チェックしてください。
滅菌と消毒がしっかりしているかどうか。
治療に用いる器材の滅菌と消毒は、医療の基本ともいうべき大切なことです。
ですが、きちんと滅菌や消毒ができているかどうかを見極めるのは非常に難しいです。
○院内の清潔さ
まず注目して欲しいのが、トイレを含め院内が清潔に、隅々まで掃除が行き届いているかどうかという点です。
靴を履き替える歯科医院ではスリッパの整理整頓具合、診察室だけではなく、待合室や廊下の掃除の具合などは、簡単にチェックできると思います。
院内をきれいに保てているからといって、必ず滅菌や消毒がしっかりと行われているとは限りませんが、少なくとも院内の清掃や整理整頓ができていないところが、滅菌や消毒だけをしっかりしているとは考えられません。
そこには建物の古さは関係ありません。
院内の清掃や整理整頓がしっかりしているかどうかも、選ぶ上での要素の一つです。
○身だしなみ
歯科医師だけでなく、歯科衛生士を含め、全てのスタッフの服が清潔に保たれているかどうかも院内の清掃や整理整頓に劣らず、重要なポイントです。
汚れだけでなく、血がついたような白衣を着ているところは避けたほうがいいかもしれません。
説明はどうか
歯科医師の診療に対する姿勢も大切なポイントです。
そこで、まず患者さんへの応対もチェックしてみてください。
○病状の説明
治療を開始する前に、お口の病状やそれに対する治療方針をしっかりと説明してくれるかどうかは、とても重要なポイントです。
どのような治療を受けるかという患者さんの決定権に影響してくるからです。
レントゲンを示して説明するだけでなく、鏡やカメラなどを使って直接見せて説明してくるつようなところは、よりわかりやすいのでおすすめです。
○治療方針の説明
歯科医師が望む治療法を患者さんに説得するような治療方針の説明の仕方は、いただけません。
また単に、このような方法で治療しましょうというのではなく、できることなら、治療方針をいくつか提示して欲しいところです。
○保険診療と自費診療
現在、ほとんどの歯科医院は、保険診療を中心に行っています。
保険診療には、保険診療で対応できる病気の治療は、保険診療で行わなければならないというルールがあります。
保険診療を行なっていない、いわゆる自費診療専門の歯科医院なら別ですが、そうでない一般的な歯科医院で、やたらに高額な自費診療を勧めてくるところは、保険診療のルールから言っても、適切とは言い難いです。
保険診療も誠実に行なっているかどうかも選ぶ上でのポイントです。
技術がしっかりしているかどうか
治療の技術がしっかりしているかどうか、これが最もきになるポイントかもしれませんが、なかなか見極めるのは難しいものです。
そこで、以下のような点に着目してみてください。
○待ち時間
歯科医院のほとんどは、予約診療制を採用しています。
歯医者が、自分自身の技術を理解していれば、その治療にどれくらいの時間がかかるのか、あらかじめ把握できますので、それに合わせて適度な予約時間を取れば、診療までの待ち時間はほとんどかからないはずです。
もちろん、急患が入ることもありますし、先の患者さんが遅れてくることもあるので、必ずそうなるわけではありませんが、治療の技術を患者さん側が判断するのはなかなか難しいので、待ち時間は歯医者の技術を推測する材料の一つと言えます。
○紹介
一言で歯医者といっても、実は、口腔外科、矯正歯科、小児歯科など専門分野はいろいろあります。
全てに精通した歯科医師ならいいのですが、そんな神のような人はまずいません。
そこで、できることできないことをはっきりと説明し、その治療に適した『他の』歯医者を紹介してくれる歯科医院は、誠実に対応してくれていると言えます。
必要に応じて適切に専門家に紹介してくれるかどうかも、チェックしてください。
広告
歯科医院の広告にも、チェックしておきたいポイントはあります。
○広告の内容
実は、歯科医院に限らず、医療機関全てにおいて、広告や宣伝に法律上の制限があります。
例えば、歯科の場合は『歯科』『歯科口腔外科』『矯正歯科』『小児歯科』以外の診療科を標榜することは認めらていません。
広告や宣伝を見ると、その歯科医院の法令遵守に対する姿勢も垣間見ることができます。
○聞こえの良いことをいう
『痛くない』『歯を抜かない』『歯を削らない』など、聞こえの良い言葉で宣伝をしている歯科医院があります。
痛くないように、麻酔の注射をするにしても、痛くなく注射はできませんし、どうしても抜かざるを得ない歯もあります。
むし歯になったら、削って詰めるのが、現代の歯科治療です。
あまり聞こえの良い言葉ばかり並べた宣伝をしているところは、考えものです。
ネット検索
インターネットを利用すれば、いろいろな情報が瞬時に入ってくるので、歯医者選びにネット検索を利用したいと思うのも当然です。
ですが、ネット検索を鵜呑みにするのは問題です。
○SEO対策
ネット検索で上位になれば、アクセス数が増え、それに伴い患者さんの数も増えるわけですから、表示順位はとても重要な要素です。
一部の歯科医院は、専門の業者を利用して、検索上の表示順位を上位に持ってくるのが、SEO対策です。
評判が良いから検索順位が高いとは限らないのです。
○ステルスマーケティング
ステルスマーケティングは、広告手法の一つで、まるで本当の患者さんからの情報であるかのように装って、患者さんを欺くのが目的です。
そのために、口コミなどを利用して印象形成を行うだけでなく、中には心理的に患者さんを誘導していくものもあると言われています。
このように、ネット検索で得られた情報が必ずしも正しいとは限らず、歯やお口の健康は体の健康につながるだけに、ネット検索での歯医者選びはより慎重に行ってほしいところです。
まとめ
今回は、中高年の方々が、急な歯の痛みなどで歯医者を選ぶ時のポイントについて解説しました。
特に覚えておいていただきたいのが、
①受付の応対が良くないところは避けて!
②院内の清潔さを見て判断!
③丁寧な説明をしてくれる歯医者は◎
ということです。
今回の記事を参考にして、ご自身に合ったところを見つけ出してください。