ウイスキー好きへの第一歩、シングルモルト、ピュアモルトを知ろう

  • 2019/02/28
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モルトウイスキーとブレンデッドウイスキーの違いとは?

モルトウイスキーとブレンデッドウイスキーの違いとは?
サントリー山崎がどうした、ニッカ竹鶴がどうした。あい変らず、モルトウイスキーが高い人気となっています。なぜモルトウイスキーが人気なのか?というと、流行っているからとしか言いようがないのです。

まずウイスキーはモルトウイスキーとブレンデッドウイスキーに大別されます。モルトウイスキーはその名のとおり「モルト」=大麦を原料にしたウイスキーのこと。風味が強いことに加えて、蒸留所ごとの個性が際立つのが特長です。対してブレンデッドウイスキーはモルトウイスキーでは個性が強すぎるので、飲みやすくブレンドされたウイスキー。複数の蒸留所から仕入れたモルトウイスキーをブレンドして風味を調整、穏やかな味わいのグレーンウイスキーで飲みやすくしたものです。

つまりウイスキーを飲みなれていない人なら、ブレンデッドウイスキーから入るのが無難。先日、私、アントニオ犬助も友人たちとバランタイン17年を空けたのですが、やはりブレンデッドは旨いと再確認した次第なのです。

 

シングルモルトとピュアモルトの違いとは?

さて、そんなモルトウイスキーの代表といえば国産なら、サントリー山崎とニッカ竹鶴をあげることができます。しかし両者のラベルを見くらべると、微妙な違いに気づくはず。山崎には「Single Malt」、竹鶴には「Pure Malt」とあるのです。

シングルモルトとピュアモルト、この違いはビンに詰められているウイスキーがどこで造られたかによります。シングルモルトとは「一つの蒸留所で造られたウイスキーだけが詰められています」という意味。サントリー山崎ならば、京都の山崎蒸留所で造られたウイスキーだけという意味ですね。

一方、ピュアモルトとはモルト100%ウイスキーという意味で、どこの蒸留所で造られたかについてはこだわりません。現在ニッカは北海道の余市と宮城峡、2カ所の蒸留所を持っているのですが、それぞれで造られたモルトウイスキーをブレンドしたものが竹鶴。ニッカが所有するスコットランドの蒸留所のものもブレンドされているというウワサもあります。

 

シングルグレーンというジャンルも登場

それではニッカはシングルモルトを造っていないのか?というと、ニッカにもシングルモルトの銘柄はあるもの。その名は「余市」と「宮城峡」、このようにシングルモルトウイスキーには、蒸留所の名前がそのまま付けられるのが、日本でもスコットランドでも通例となっています。

ならば俳優の佐藤健氏がCMをやっている、サントリー知多も知多蒸留所で造られたシングルモルトウイスキーか?というと、そうではないのがややこしいところ。サントリー知多蒸留所は、小麦やトウモロコシを原料としたウイスキーを造るところ。響やローヤル、オールドなど、サントリーのブレンデッドウイスキーに主に用いられている、グレーンウイスキーの蒸留所なのです。つまりサントリー知多は、シングルグレーン・ウイスキー。山崎や白州といったシングルモルトウイスキーの個性を求めるのは間違いということになります。

 

樽ごとの風味を大切にした、シングルカスク

そんなサントリー山崎なのですが、まれに「シングルカスク」というボトルが売り出されることがあります。これは一つの樽で熟成したものだけを瓶詰めしたもの、ブレンドされたシングルモルトよりも、もっと個性が強いボトルということです。
また中には「カスクストレングス」というものもあるのですが、これは樽から出したそのままを瓶詰めしたという意味。通常、ウイスキーのアルコールは40%程度ですが、これは水を加えて度数を抑えているから。カスクストレングスは加水されていませんから、50~60という強力なアルコール度数となっています。

それではブレンデッド、シングルモルト、ピュアモルト、シングルグレーン、シングルカスク、以上のどれを飲めばいいのか?ということですが、好みがありますから人による、ということしかできません。色々と飲み比べるのが吉ですが、ボトルを買っていては懐が持たないことでしょう。

そんな場合はどうするのか?バーにいけばいいのです。マスターのおすすめを、1ショットずつ飲みくらべて好みのウイスキーを見つけましょう。

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アントニオ犬助
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みんなに嫌われるジジイを目指して、日々精進中!!
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