マデイラを嗜むオヤジはモテる!

  • 2017/08/07
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世界三大酒精強化ワイン「マデイラ・ワイン」の歴史

世界三大酒精強化ワイン「マデイラ・ワイン」の歴史

ここ最近、マデイラワインをたしなむオヤジがモテる傾向にあります。ワインに詳しくない男性にとっては馴染みの薄いワインかもしれませんが、「マデイラ・ワイン」は、大西洋の真珠と称される温暖な気候の常夏の島「マデイラ」発祥のワインです。

マデイラ島は、15世紀以降、ヨーロッパとアメリカ大陸や喜望峰周航路の中継地点として栄えた島で、この頃からマデイラではワインが主要輸出品となりました。

マデイラワイン独特の加熱処理は、イギリスとインドを往復した船荷ワインが赤道を通過する際の熱で温められ独特の風味を出したことにヒントを得て、それを再現するべく加熱処理がされるようになったのがきっかけだったと言われています。

マデイラワインの酒精強化は18世紀半ば頃始まったとされていますが、「ジブラルタル海峡での紛争でマデイラに寄港する船が減り、ワインの在庫が増えた為貯蔵効率や保存性を高める為蒸したワインを加えたのが始まり」という説やワインの品質を安定させる為にシェリーやポートワインを真似たという説などが有力と言われています。この様な歴史から世界三大酒精強化ワインの1つであるマデイラワインは誕生しました。

 

マデイラ・ワインのイメージ

マデイラ・ワインのイメージ

マデイラ・ワインといえば、一般的に「アルコール度数が20度くらいと高めで甘口のデザートワイン」的なイメージを持たれる方が多いのではないでしょうか。確かにマデイラ・ワインはその製法上、繰り返しワインを加熱する事で甘く独特の風味を生み出す為、甘味や果物やキャラメルに例えられる甘い芳香をイメージされることが多いと思います。しかし、実はそれだけではない奥の深いワインでもあるのです。

 

様々なシーンに似合うマデイラ・ワイン

様々なシーンに似合うマデイラ・ワイン

デザートワインのイメージが強いマデイラ・ワインですが、セルシャンやヴェルデリョの様な辛口のワインも有ります。軽い前菜や魚料理、野菜料理などと合わせて冷たく冷やしたこれらのマデイラ・ワインを飲むと程よい酸味がシーフードビスクや薫製にしたポテトやチーズなどの味を引き立ててくれます。夏の暑い日に冷たく冷やしたこれらのマデイラ・ワインを飲むと、甘いデザートワインのイメージはかなり遠ざかるのではないでしょうか。

中でも「ブアル」または「マルヴァジア」は、一般的なイメージのマデイラ・ワインです。オレンジやレーズン、チョコレートやバニラなど、甘く芳醇な香りとほのかな酸味に甘味があり、マデイラ・ワインの醍醐味を堪能することが可能です。その特徴から、食後のデザートワインや肉の煮込み料理に向いています。

その他にも、比較的手頃な「ブレンテッドワイン」も多くあり、フルーツのコンポートやソースなどに使用したり、甘さの中に絶妙の酸味でバランスを取った新しいイメージのマデイラ・ワインなども販売されています。

これまで馴染みがなかった方も多いかと思いますが、ここ最近では、手頃な価格のマデイラ・ワインも増えているため、話の種に一度ご賞味して頂ければもしかしたらワインの世界観が広がるかもしれません。

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