ストロング系で早く安く酔いたいノンベエが急増中
- 2016/08/22
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酒売り場で「ストロング系」のポップが目を引く
夏も冬も日本酒一辺倒のオジサンは、今までその辺の事情に疎くて申し訳なかったが、いまどこのアルコール売り場でも、ひときわ目を引くポップがある。
それは「ストロング系はこちら」というものだ。
はて、ストロング?いったい何が強いって?
そうか、いよいよみんな度数の強い酒にはまったか。いいよね〜スピリッツって。
ちゃうちゃうオッサン、あれ全部酎ハイやで〜。
いま流れは、まさかまさかの酎ハイに移った?
「は?、ちゅ、酎ハイ?」
昔からのノンベエにとっては、酎ハイってどうしても中途半端なアルコールに思えて仕方ないのよね。
なぜかって、まず最初はノドをグッと潤すビールの刺激がほしいでしょ。
宴もたけなわになってきたら、ちょっと日本酒か百歩譲ってロックなら焼酎もまだまだいけそう。
そして彼女と二人になったら、定番のカクテルに決まってんじゃん。
どこに酎ハイをグビグビ飲む余地が残ってるんだい?
酒のたしなみ方が大きく変わったんだ
「オッサン、今のコは、酒をあおるようにグビグビなんて飲まないんだよ」
「へ、どういうこと?」
「自分の飲める少しの量で、早く、十分に酔えるのが粋なのさ。コスパって大事だろ」
そうか、若いコたちはここにもコスパを持ち込むのかぁ。
確かにそう言われりゃあ、ビールのコスパは決して高くない。
アルコール度数は低いし、ゲップは出るし。第2、第3のビールなんて、何飲んでるんだかよくわからない軽さ。いくら飲んでも、酔うより先にトイレに行きたくなっちまう。
酎ハイにも炭酸系はあるが、なによりビールの倍近い度数が選択の決め手だろう。甘めで口当たりもいいから腹につかえることなく、スーッと気分良くなれる。
同じ酔うなら「2本より1本で」ちゅーことなのね。
消費を控える庶民意識から生まれた新潮流
実はこのストロング系人気、すでに2年くらい前からジワジワと加速していたらしい。
2年前といえば「消費税8パーセント増税」のタイミング。
必死の買いだめ駆け込み需要もむなしく、晩酌のお供を再考したときに、「安くてアルコール度数が高い」このストロングたちが一石二鳥の存在に見えたんだろうね。
もしかしてこの動き、消費税が上がるにつれて、人気商品のアルコール度数も上がっていく現象として定着するのかなあ。
増税で軽く酎ハイに流れてしまう酒飲み文化は、ちょっと寂しい。
そう感じるのは、オレがオジサンになったせいだね、きっと。