オヤジのためのファッション
- 2016/07/12
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初めまして。
ファッションマジシャン◆ yutaka と申します。
近所のオヤジ達の中で一番などと言わず、誰よりも抜きん出た独自の格好良さを手に入れていただくべく、男性ファッションの情報を余すことなくお伝えしていきたいと思います。
と言っても「誰だコイツ」「手品やるのか?」「余すことない情報がどれほどなんだ?」かもしれないので、簡単な自己紹介をさせていただきます。
私は大学を卒業後、ファッションの専門学校でファッションを本格的に学んだ後、いくつかのアパレル企業を経験します。女性向けの、特にOLスタイルを得意とするブランドの営業や、アクセサリーデザインの企画営業、さらにはオーダーメイドスーツ業界では、海外のスーツ生地を扱う会社にもいました。そんな、ファッションの業界の中をかなり幅広く経験しております。現在はその経験を活かし、男性専門のファッションアドバイザーとしてお買い物に同行したり、お手持ち服のコーディネート提案などをさせていただいています。
ちなみに手品は出来ません。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
◆ファッションって?
さて、本題に入っていきます。自己紹介の中でも当たり前に使ってきた「ファッション」という言葉。このファッションとは何なのか?こんな、とても基本的なところからスタートしたいと思います。考えてみた事があるでしょうか?普通はあまり考えないのかもしれません。
色々な言い方や考え方があります。ネットを検索すれば、デザイナーやお洒落な人たちが色々な言い方をしているのが、すぐに見つけられると思います。それらはどれも間違いではないでしょう。そういう懐の深さが、ファッションの良いところでもあるのですから。でも、そのままだと何だか分からないままですね。大人の男性<オヤジ>が考えたいファッションという事で、私はこんな風に言い換えると良いと思います。
「ファッションとはコミュニケーションツール」
ファッションとは、五感の中でも主に視覚を使った表現ツールであり、実際のところ、コミュニケーションツールとして機能しています。
コミュニケーションというからには、相手がいます。そして、相手との円滑なコミュニケーションを図ろうとする事が、大人のファッションにおいては「格好良くなる」という事になります。
「近所で1番格好良いオヤジ」といっても、例えば普通の人には理解できないほどトンガっていて近寄りがたい様な見た目では、力み過ぎている感じもありますよね。それよりは、近所の人に会えば笑顔で挨拶をし合える良い関係性を築きつつも、周囲から羨ましく思われる様な格好を自然体で楽しむ。というのが、大人の格好良さではないでしょうか。
つまり、自分勝手な着こなしをしないのが大人のファッションですね。これは大人のファッションにおいての、大前提といえるかと思います。
◆誰かに対してだけでなく、自分自身にも影響を与えるファッション
ファッションを使ったこのコミュニケーションは外にだけ向いている訳ではありません。その逆、内向きにも働きます。つまり、自分自身に対して。これを意識する事が、大人がファッションをより深く楽しみ、格好良くなる上でのポイントになります。
例えば初めてスーツに袖を通した時のことを思い出してみて下さい。背筋がピンと伸びて、一気に大人になった気分になりませんでしたか?逆に、自分でも「どうなのこれ?」という格好をした時だってあるはずです。着こなしに失敗した時などです。その時の気分がどうだったか覚えていますか?それぞれの気分を比べたら、別人では?というくらいの、雲泥の差を感じられるのではないでしょうか?
ファッションはそれくらい、自分の内側、つまりセルフイメージを大きく左右します。それが毎日続くのですから、長い間それを着続けたときの影響力はあなどれません。残念な格好をしていたら、停滞どころか後退してしまいかねません。しかし、気分の良い格好をしていれば、それは大きな前進になります。しかも、自分の思う方向へです。
・近所で1番格好良くなる
・近所で1番モテる様になる
・職場で一目置かれる様になる
・ワンランク上の仕事を手に入れられる様になる
これはちょっとした例ですが、ノートに理想を書いて、定期的に見返す必要もありません。着て、それを意識していれば良いのです。こういう、内向きに働くファッションの影響力を効果的に使わないのは勿体無い事です。
ここで、外向きのファッションにも視点を移してみます。
理想の自分を表現する服を着ている限り、それは常に周囲の人たちに宣言し続けている事にもなりますよね。周囲に対しても、そういう自分を受け入れてもらうための働きかけが、着ているだけで出来てしまえるのです。誰かを捕まえて、自分の理想をプレゼンする必要なんてないのです。着て、人の目に触れれば良いのですから。
こうやって、外向きと内向きのコミュニケーションをバランス良く取りながら楽しむファッションこそ、大人の嗜むファッションだと思いませんか?でもこれって、実はファッションの基本的な事でもあります。
◆まずは、平均点を取りましょう
残念ながら、日本の大人の男性ファッションは洋服文化の全体からすれば、平均点に届いていないと言われることが多いのです。それは、単なる見た目どうこうだけでなく、前述の様な基本が出来ていないからなのだと思うのです。基本が大事なのはファッションも変わらないですからね。
しかしそれは、逆に考えれば、基本を身に付け平均点を取れる様になるだけでも、いまの日本では抜きん出て格好良くなれてしまうという事でもあります。ですから、まずは基本をバッチリ身に付けてしまいましょう。それさえ出来れば、その先の応用なんて簡単なものです。
そして、基本を身に付けるのにセンスは必要ありません。正しい知識と、ちょっとしたコツさえ知っていれば、誰でも身に付ける事ができます。身に付けさえしてしまえば、周りより格好良くなれるのですから、やらない手はありませんね。
こんな風に「ファッションはコミュニケーションツール」という視点から、これから大人の男性のためのファッションの基本とそのコツをお届けしていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。