そろそろ来るのか?ブレイク直前、足袋シューズ

  • 2019/03/08
  • ファッション
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大河ドラマで足袋に注目が集まるか?

大河ドラマで足袋に注目が集まるか?
視聴率、苦戦していますね「いだてん 東京オリムピック噺」。現在、日本人初のオリンピック選手となるべく主人公の奮闘は続いていますが、その足元を支えているのが足袋。ピエール瀧氏が演じる足袋職人が今後、画期的な一足を作り上げ、ドラマも盛り上がっていくのだろうな。と思いながら、番組のスタッフロールを眺めていたところ「足袋指導:山中薫」なる人物の名前が挙がっていました。

足袋指導?不思議に思いながら山中氏のことを調べてみると、どうやら岡山県倉敷市にある(株)丸五なる会社の技術者のよう(勘違いならば、ゴメンナサイ)。丸五は1919年創業という歴史ある会社、地下足袋製造からスタートして、運動靴やゴム引き軍手へと事業を拡大。現在は地下足袋はもちろん、安全靴や作業用靴などを手がけるメーカーです。

そんな丸五の通販サイトに見つけたのが、足の親指が分かれた足袋型トレーニングシューズ「hitoe」。使用者の声によると、足の親指が独立して動くというメリットは大きく、安定性向上や転倒防止に優れているといいます。

 

実は数々出ている「足袋スニーカー」

「足袋スニーカー、大河ドラマの影響でヒットするかも?」
と思った、私、アントニオ犬助だったのですが、よく考えてみれば、なにも今に始まったものではありません。たとえば1996年に初登場したナイキ「エアリフト」。裸足で走るケニアのランナーにインスパイアされ、親指が分かれているデザインとなったといいますが、どう見ても外観は足袋スニーカー、専用のソックスは足袋そのもの。2015年に発売となった復刻版は瞬く間に完売したほどの人気で話題にもなりましたから、覚えていらっしゃる方も多いはず。

また、2013年よりランニング足袋「きねや無敵」を製造しているのは埼玉県行田市にある、きねや足袋(株)。こちらの創業は1929年といいますから、先述の丸五に負けないほどの老舗足袋メーカー。本社がある行田市は江戸時代から足袋の製造が盛んな土地柄で、きねや足袋は伝統的な足袋を製造する一環で、ランニング足袋も製造しました。ゼロベースランニングを提唱し、帝京大学駅伝部などでトレーナーを務める高岡尚司氏も、きねや無敵を推薦しています。

 

メゾン・マルジェラの提案する「TABI」

これだけ、足袋スニーカーが世に出ているところを見ていると、どうやら本当に体に良さそうだとか、速く走ることができそうという気がしてくるのですが、これら異形の足袋シューズが出回っているのは、何もスポーツの用途ばかりではありません。

2017年から足の親指が分かれたスニーカーやスリッポン、ブーツを発表しているのは、メゾン・マルジェラ。ベルギー出身のデザイナー、マルタン・マルジェラ氏が立ち上げたブランド。マルジェラといえば一見普通だけれど、シルエットやディテールは凝りに凝っているというノームコアの先駆けのブランドだったはずなのです。しかし、気が付いたら足袋シューズというアバンギャルドな方向に路線変更をしていたので不思議に思ったところ、デザイナーが業界のお騒がせ男こと、ジョン・ガリアーノ氏に変更になっていました。

 

本当に足袋ブームがやってくるのか?

ということで、スポーツやファッションの世界で、少し前から盛り上がっていた足袋ブームが、いよいよ私たちのところにもやってくるのではないか?という話でした。でもねえスポーツの世界の足袋に合理性があるというのは理解できるとしても、犬助は足袋のファッション性の高さについては、どうも理解できないのです。
それでもメゾン・マルジェラが推しているならば、やっぱり日本でも流行ってしまうのでしょうか。これからの足袋の行方に大注目!ということにしておきましょうか。

この記事の作者

アントニオ犬助
アントニオ犬助
みんなに嫌われるジジイを目指して、日々精進中!!
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