中国が知的財産権を侵害するようになった経緯
- 2018/06/14
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中国では当たり前の知的財産権侵害
中国には知的財産権という観念が無いのかとさえ思えます。
売れているものは何でも真似してほぼ似たり寄ったりのものを売って儲けるのが、手っ取り早い経営手法と認識しているかのようです。
ドラえもんや最近でもあのウルトラマンの中国バージョンが登場して、日本人が世代を超えて仰天したものです。
それももう少しセンスを感じさせるデザインに変化してくれればまだマシですが、あまりにも下品なスタイルにしかなっていないのがより残念です。
それだけでなくあまり公にはなっていないだけで製品の製造技術なども盗まれているようです。
アメリカもまた、その被害に遭っています。
それもまたトランプ大統領が貿易に高い関税をかけて制裁措置をする大きな要因にもなっているとされています。
単なる膨大な対中国貿易赤字の問題だけでも無いようなのです。
中国で普通に模倣が行われる理由
・国家主導で行われている
厄介なのは中国では一企業が自社の利益を上げるためだけに知的財産権を侵害しているのではない事情になっていることです。
・共産主義社会での発想
全てのモノは共有されて人々に平等に分配されると言うのが、共産主義社会の理念です。
ですから他人のモノから得られる利益も自分が享受して然るべきと言う考えがあっても、いたって真面目に納得しているのかもしれません。
・窃盗にも思想がある
そもそも中国4000年の歴史の中に、窃盗が正当化されている節もあるのです。
孔子や荘子の教えにさえ、窃盗にもまた理があるような掲載も見受けられるようです。
これは広い視野で物事を見るべきと言う中国らしい深い意味もあるのでしょうが、それが歪んだ形になって実現されているかのようです。
現在の中国事情
以上により、自分の力で利益を挙げようとする発想がそもそも見込みづらい国で14億人もの人々に経済的恩恵が授けられるはずもありません。
それをするには、経済先進諸国の知的財産権を侵害しまくる道しか無いのです。
ここまで経済大国になった中国の人民をこの先、養っていくには経済を後退させる訳にも行かないのです。
アメリカもそんな中国は放っておいてもやがては沈没して行くのがわかっているのかもしれません。
しかし、これ以上アメリカ市場をも巻き込んで我勝手な犯罪行為を見過ごしているほどの余裕も無くなっているのが現在のアメリカでもあるのです。
そこにあのトランプ大統領の強硬措置に中国も対抗措置をするなどと粋がっていますが、実に戦々恐々としていることでしょう。
・企業買収で丸ごと没収する
国の息のかかった中国企業は、外国企業を買収してその技術も手に入れる手法も取っています。
また、買収をせずとも中国で事業展開をしようとする外国企業は、中国との合併企業を作ることが義務とされているケースもあります。
いかにも市場を開放するかのように見せかけながら、こうして技術情報を手に入れたりもしているのです。
まとめ
広くて人口の多い中国は、この数年で急激な経済成長を遂げました。
その結果、貧富の格差も広がり不満も増大している中で、自国の力でこれを押さえられるほどの国力が無いのです。
外国の力を利用するのも国の能力と捉えて、知的財産権にも平気で手を出しているのではないでしょうか。
日本も隣国中国との関係改善だ国際協力だとばかりにお人好しになって、支援ばかりしていては経済力を搾取されかねないのです。
その先には先の大戦での敵対意識だって残っていることもあり、軍事的緊張をも強いられる恐れもあります。
知的財産の保護について守ろうとするばかりではなく、積極的に指摘をする姿勢も求められます。
最低でも迂闊な経済交流だけはしないように気を付けてもらいたいものです。