新入社員とコミュニケーションが取れないのは当然なのです
- 2019/04/17
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どう接するべき?令和元年入社
新年度がスタートし新入社員が配属される時期になりました。何しろ記念すべき「令和元年度入社(この呼称、間違っていませんよね?)」、受け入れる側もそれなりに緊張感を持っていることでしょう。そして、そんな緊張感があるほど悩んでしまうのが、新入社員との接し方。何しろ自分の子どもと同じほど、年齢が離れてしまっていますから接しにくいことこの上ない、悩ましい限りなのです。
平成28年度は「ドローン型」だとか、平成29年度は「キャラクター捕獲ゲーム型」だとか。毎年、新入社員を「○○型」と名付けて発表している(財)日本生産性本部なる謎の組織があります。何を毎年馬鹿なことをと、私、アントニオ犬助は鼻で笑っていたのですが、これも多くの人が新入社員の扱いに悩んでいるからこそ。カテゴリー分けすることで、少しでも理解したいという思いの表れではなかったかと思うのです。
無闇なレッテル貼りは避けましょう
ならば、新入社員と接するのにどうすればいいのか?というと、いきなり先に書いたことと矛盾しますが、カテゴリー分けやレッテル貼りをすることはやめるべきでしょう。なぜなら、彼らは一個の人間だから。誰だって大雑把に人括りにされて、気分がいいはずがありません。例えば「今時の新入社員は!」という物言いは避けましょう。
ところで、日本生産性本部は令和元年度入社の新入社員を、どのようなカテゴリーでくくったのか?と調べてみたところ「○○型」の発表は、平成29年度で終了にしたとのことでした。やっぱりカテゴリー分けは無意味、やっと自分たちが馬鹿なことをやっていることに、気が付いたみたいですね。
積極的にコミュニケーションは取らない
新入社員との接し方で次に心がけるべきは、自身からすり寄らないということです。ご自身が新入社員だった昔を思い出してみてください。無闇にコミュニケーションを取りたがる先輩社員や上司はいませんでしたか?そんな彼らに対して、大抵の場合はあまりよろしくない感情を抱いていたはず。普段は接したことがない類の人が、向こうからすり寄ってくるのですから、戸惑いしかなかったはずなのです。そして社会人の心得とか、会社ではこうあるべきといった訓示めいたことを垂れ始めた日には、嫌悪感しか出て来ないはずなのです。
ですから、ご自身が直属の上司とか教育係でもない限り、新入社員に対して積極的にコミュニケーションを取りにいくことは避けましょう。そのかわり、向こうからコミュニケーションを取ってきた場合は充分な対応をすること。来るものは拒まず、鷹揚に接していきましょう。
相手から何かを学ぼうとする姿勢を持つ
新入社員との接する上での心構えとは、それぞれを個人として見る。自分からすり寄るようなことはしない。向こうからのコミュニケーションは拒まない。この3つで良いと思うのです。それにあえて一つ加えるならば、新入社員から何かを学ぼうという姿勢を見せる。というのはいかがでしょうか?彼らが学校で得てきた知識でもいいですし、彼らが夢中になっていることでもいいですし、彼らの間で流行っていることでもいいでしょう。新入社員はそれぞれ、あなたが全く知らなかったことを知っているはず。それを学ぶことは間違いなくプラスになるでしょう。
誰でも経験があると思うのですが、自分から何かを学ぼうとしている相手に対して、人は誰でも好印象を持つものです。無理に好印象をもたれる必要もないですが、どうせなら好印象をもたれたほうが、今後も何かとやりやすいもの。コミュニケーションを取るならば、こちらから何かを語るのではなく、相手が語ってくれることを可能な限り傾聴するという態度でのぞみましょう。そういえば「自ら語らず相手に語らせる」これは営業トークのイロハのイだったりもしますよね。