ペイペイ祭りがわずか10日で終了!第2弾、第3弾はどうなる?
- 2018/12/17
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ネコもしゃくしもペイペイ言ってた今日この頃
ヤフーとソフトバンクがごっつ力を入れて始めた決済サービス「PayPay(ペイペイ)」。
先日のキャンペーン中はいやはや日本中スゴい騒ぎだったが、実はサービスが正式提供され始めたのは、なんと今年の10月5日(ほんと静か〜に開始)。
それから2か月あまり。正直フタを開けるまでは、そんじょそこらの先発決済サービスとどう違うのか、また後発の身でどう普及させていくのかもわからず、だれも見向きもしてなかったと思うけど。
そこがヤフー(というよりソフトバンク)の企画力、発想力、そして行動力のスゴいところで、この年の瀬に有名インフルエンサーたちを大慌てさせた一大キャンペーンこそが件の「PayPay祭り」なんである。
「100億円あげちゃう」のキャッチフレーズは瞬く間に日本中を席巻し、「使ってない?アホちゃうか!」くらいの勢いで今PayPayは浸透中。
ただ、ちまたの予想どおり第1波はすぐに終了…。
キャッシュバックに当せんし、ほとんどタダで買い物しちゃった御仁もここからは少し冷静になって、第2、第3の矢を確かめながらPayPayと付き合っても遅くはないゾ。
会見で社長が語ったPayPayの未来とは
第1弾のキャンペーンは文字通り「とにかく一度PayPayを使ってみてよ」という導入部分。
驚異の20%ボーナス(ポイント還元)を筆頭に、一部アカウント保持者向けにはキャッシュバックチャンスを設けるなど、いま全盛のSNSを巻き込んだ大祭り状態を作り出すことに成功した。
が、当然今度のデカ騒ぎを冷めた目で見る向きもあり「この手のキャンペーンは第1弾でたいがい終了物件」「ただのバラマキ。普及に役立つわけがない」という声も確かに聞こえる。
実は過去の四半期決算会見やIR関係者への質疑応答で、ヤフー社長・川邊氏はモバイルペイメント(ここではPayPay)の今後の展開についてこんな話をしている。
▼広告ビジネス事業主から見て、PayPayはマーケティングそのものを変えるくらいのインパクトあり
▼対応店舗はソフトバンクの営業網などをフル動員して急速拡大中
▼サービス開始当初のスタートダッシュこそが肝心→今ここ
▼しかし利用者にポイントだけあげれば(PayPayが)普及するかというとそうではないだろう
▼最終的にはリアル世界でお金を使ってもらうことを目的とし、その手段にモバイル決済を用いるのが理想で、使うことでなお利用者にメリットがなければならない
川邊社長、キャンペーンの熱い内容とはまた別に、かなり冷静沈着にモバイルペイメントの将来を見通しているのである。
気になる二の矢、三の矢の内容は?
同時に川邊氏は、モバイルユーザーへのインセンティブ(主に今度のようなポイント制など)は継続することを示唆しているので、キャンペーンの規模はともかく、本格普及までには何度かこのような祭り状態が来るのではないか、と期待してみたくなる。
またそれとは別に、今後はPayPayをリアル店舗との融合という側面で活用するプランもあるようだ。
そのひとつがネット広告とPayPayの連動。
【スタート】ヤフーでキャンペーン広告を打つ→実店舗でキャンペーンQR付きの商品を売る→広告を見た人が実商品をPayPayで買う→QRからのちほど電子マネーなどをプレゼント【ゴール】
私たち消費者には「ジュース買ったらQR付いてきた。読んだらポイントもらった」くらいの感触なのだが、ことネット広告を出す側にしてみると「これならどのくらいネット広告の効果があるのか一目瞭然で、商品完売まですべての工程をムダなく逆算できる」メリットがあるという。
またもうひとつのサービスとして「投資活動との連動」を挙げている。
PayPayのアプリ内に残高があれば、将来実店舗で使う以外にも、金融商品を買うことができるようになるというのだ。
正直、自分のPayPay祭り第2弾はこれが一番待ち遠しく、実店舗で数ポイント集めにへこへこするよりは、貯めに貯めた数千数万ポイントで、もし万が一コア30企業の株でも一単元買えたら「ポイントが配当を生む」という二次的利益も期待できる。
このように、あなたにとって第2、第3のPayPay祭りが何なのか希望は分かれるところだが、いずれにしろ「ポイント取得貧乏」のような事態にならないよう、ご利用とアカウントご登録はくれぐれも計画的に。