厳しい現実?筋肉の発達に遺伝は関係あるのか!
- 2018/09/12
- ボディメイク
- 692view
- 筋トレ
- トレーニング
- 筋トレ
- 筋肉
- 遺伝子
筋肥大における遺伝子の影響力
努力は全てを克服するのでしょうか。残念ながら現実は厳しいものです。皆さんがこれまでいろいろな場面で感じてきたように、筋トレにおいてもその成長速度や限界点は人によって相当な差があるのです。
遺伝子的な差について、公の塲ではあまり語られることはありません。これはタブーであり大人の事情があるからです。遺伝的に優れていれば筋肉がつきやすい、これを認めてしまうとサプリメントメーカーやトレーニング器具メーカーからはクレームが入るかもしれません。また、差別的な意味で受け止められる事もあるでしょう。
しかし、人によって顔や身長は違いますよね。しかもこれらは努力ではどうにも変化させることはできません。では筋肉については?残念ですがやっぱりどうしようもない部分は大きいのです。
今回は筋肉の成長に関する遺伝的な影響について少し解説していきます。人間の筋肉の成長はその約半分が遺伝的に決まるとされているのです。
元々ガタイが良い…は関係無し!
最新の研究では、トレーニングを始める前に体つきが大きいか小さいかや、体重が重いか軽いかといったいわゆる「ガタイの良さ」は、その後の筋肉の発達とはほとんど無関係であることがわかっています。
つまり、自分はもともと細くて筋肉がつかないから…と後ろ向きになったり、ぶくぶく太るばっかりでバキバキの腹筋になんかなれっこない…などとは決して考える必要はないのです。
遺伝子的な要因は筋肉の発達に大きな影響を与えますが、それは正しいトレーニングと正しい栄養管理を実現した後に「差」となって現れる物なのです。
実際に腕のトレーニングと脚のトレーニングを筋トレ未経験者の人々に行わせた実験では、発達の差においてマイナス5%からプラス50%もの差がありました。これは12週間とやや長い期間行われた実験であり、人によってはマイナスの結果になる事すらあるし、その一方で腕の太さが1.5倍にもなった人もいる、という事がわかります。
当然ながら腕がここまで太くなるということはトレーニング前は相当に腕の筋肉は細く、華奢な体型であったはずです。それでも遺伝子的にある程度恵まれていれば大きな結果を出すことができるのです。
自分に適したトレーニング方法を見つけよう
筋繊維の種類にはご存知の通り、赤や白、黄色など複数の種類があり、その割合は生まれながらにして決まっています。
太く発達しやすいのは白い筋繊維ですから、これを大きな割合持っていると筋肉は太くなりやすいというわけです。
ただ、筋肉の種類だけが筋肥大の効率を決定する要因ではありません。ミトコンドリアの活性や、腸の栄養吸収力、男性ホルモンの量などたくさんの因子が複雑に絡み合っているのです。
ですから、みんな自分にぴったりとマッチするトレーニング方法を探し出すのがとても重要です。筋肥大しやすい人は少なめのレップでガンガン高重量を扱った方が伸びが良いでしょうし、そうではないタイプの人は高レップで限界まで筋肉を追い込むようなトレーニングの方が適している可能性もあるのです。
答えは神のみぞ知る、ですから誰もが探求者となり自分の体と会話をしながらトレーニングを進めていく必要があるのです。
筋トレは過去の自分との勝負だ!
コンテストに出場予定の選手は別ですが、筋トレやダイエット、ボディメイクは過去の自分との勝負です。つまりそういう意味ではDNA的な有利不利はないわけですね。
他人と比べてもはじまりません。自分の体は自分だけのもの。自分の肉体に納得し、自分自身を好きになることができればボディメイクは大成功なのです。
今回は遺伝子によって人間の筋肉の発達には違いがあって当然だ、ということをまとめてみました。自分の遺伝子のタイプを知るためにもトレーニングに精一杯打ち込んでみるのも良いですね!