登山にいい季節になりましたが!山の上が涼しいのはどうして?
- 2018/10/01
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秋は登山におすすめの季節!
登山は四季を通して楽しむことができますが、なかでもおすすめなのが秋の登山です。秋に登山をすることで、紅葉している山々を眺めながら登山を楽しめ、山頂からの眺望も最高となっています。登山好きのオヤジには、ぜひ秋登山を楽しんでほしいものです。
秋になってもまだ暑い日はありますが、山の上は涼しいです。なぜ山の上は平地に比べて涼しいのか疑問になるオヤジもいるのではないでしょうか。そこで今回は、山の上が涼しい理由について紹介していきます。登山がいい季節だからこそ、山の上が涼しい理由を知ってみてください。
太陽に近いのになぜ山頂は涼しい?
山の上は標高が高くなるため、太陽が平地よりも近いです。オヤジの中には、太陽が近くなるから、温かくなるはずと考えるオヤジもいるのではないでしょうか。しかし、実際は山の上の方が涼しく、平地の方が温度は高くなっています。
実は、山の上が涼しいのと太陽が近い・遠いというのは、まったく関係がありません。そもそも、地球と太陽の距離は約1億5千万㎞とされており、たった数㎞近づいたところでほとんど意味がありません。そのため、太陽と山の温度は関係していないのです。
山の上が涼しいポイントは2つ!
<断熱膨張によるもの>
山の上に行けば、標高が高くなって気圧が低くなります。気圧が低くなると、断熱膨張が起こります。この断熱膨張によって、温度が下がってしまい、山の上は涼しくなっているのです。
そこで気になるのが、なぜ断熱膨張で温度が下がってしまうのかでしょう。断熱膨張は、気圧が低くなり空気が膨張することなのですが、この際に自分自身のエネルギーである熱を使ってしまいます。その結果、断熱膨張によって温度が下がってしまうのです。
<空気の密度が低いから>
地球は太陽から熱を受けているのですが、直接太陽の熱が空気を暖めているわけではありません。太陽によって地面を暖め、そして暖められた地面が空気を暖めることで気温が上がるという仕組みになっています。
そこで疑問に思うのは、山の上にも地面があるはずなのに、なぜ平野部よりも涼しいのかではないでしょうか。もちろん、山の上にも地面はあるのですが、標高が高くなると気圧が低くなって空気の密度が低くなります。空気の密度が低いと、熱は伝わりにくいです。その結果、標高の高い山の上は平野部よりも涼しくなってしまうのです。
標高と気温の関係について!
山の上が涼しい理由は、理解できたのではないでしょうか。標高が高くなるほど、気温は低くなります。そこで、参考になる標高と気温の関係を紹介しておきます。まず、基本的に標高が1000m高くなると気温は約6.5℃下がると言われています。つまり、3000m級の山に登山を挑むなら、地上よりも約20℃低いと考えて準備しておくべきです。
また、イメージとしては標高が100m高くなるごとに、約0.65℃下がっていくと考えることも可能です。そのため、1000m以下の山を登山するときでも、ある程度は温度の予測をして行動するのがおすすめとなっています。とくに、秋の登山は想像以上に寒いことがあるため、しっかりと服装は考えて登山に挑むべきです。絶対に、甘く見ないようにしましょう。
ぜひ秋登山を楽しんで!
今回は、山の上が涼しい理由を紹介してきました。簡単に言ってしまえば、標高が高くなることで、気圧が低くなり山の上は温度が下がります。気圧が低くなると断熱膨張や空気の密度が低くなって熱が伝わりにくくなることで、温度が下がってしまうのです。その結果、山の上は平野部よりも涼しくなるのです。
いずれにしても、標高が高くなれば温度が下がることを知った上で登山準備をしましょう。標高が100m高くなると約0.65℃下がると考えられるため、ある程度温度を計算してみてください。そして、万全な状態で秋登山を楽しみましょう。