アジア大会で活躍する日本代表は2020年に爆発するのか?
- 2018/09/02
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世界レベルといわれるアジア大会
2018年8月、インドネシアのジャカルタ、パレンバンでのアジア大会開催。連日の熱線に声援を送ったオヤジも多くいるでしょう。今大会はなんといっても日本代表選手団の大活躍が目にとまります。
まず、競泳陣ですが、スーパー女子高生と呼ばれる池江璃花子選手の8戦6勝2着2回というパーフェクトな成績を筆頭に、アジアの強国である中国を圧倒する戦いを繰り広げました。競泳で獲得した金メダルは、池江選手の6個を含めて19個。これは中国と同数です。前回大会で大差負けしていたことを考えれば、中国を王座から引き摺り下ろす大活躍だといえるでしょう。
ちなみに、池江選手の2着2回はリレー種目によるもの(リレーは2勝)で、自分だけの4種目ではオール金メダルという点も見逃せません。(池江選手といえば、あのアメフト部問題で日大進学を再考するとの報道もあり、動向が注目されています。)
もっとも、ここには世界の強豪選手の多くが出場していないため、直ちに東京オリンピックの結果につながるというものではないのも事実。とはいえ、先に行われたパンパシフィック選手権を含めて見ても、日本の競泳陣が数段パワーアップしているであろうことがうかがえます。
そして、競泳が終って開幕したのが陸上競技です。こちらは、世界レベルの選手が多数出場しており、文字通り世界レベルの大会といえる内容になっています。そのオープニングを飾る男子マラソンでは、日本の井上選手が堂々の金メダル。最後の陸上トラックでの一騎打ち(相手はバーレーンのエルアバシ)が印象的でした。
また、もう一人の園田選手も4位入賞と大健闘しており、日本男子マラソンのオリンピックでの活躍に期待が持てます。
その翌日に行われた女子マラソンは、これぞ世界女王と呼ぶべき選手が出走。日本選手をはじめ、その他の選手は2着争いとの下馬評が流れる中でのスタート。
東京は爆発しそうな予感
結果的には、25キロの給水を合図にスパートした世界女王(バーレーンのチェリモ)について行けず、そのまんま2着争いとなってしまった後続の各選手でした。その中でも、終始先頭を走り、世界女王が行ってしまった後でも先頭を守った日本の野上がしっかりと2着を確保。東京2020でのメダルの可能性を高める結果だったといえます。
結果的に、順位は逆になったものの、男女ともに日本とバーレーンによるワンツーだったわけです。
さらに、陸上では男子100メートルや女子ハンマー投げで銅メダルをゲットするなど、悪くない滑り出しであり、2年後が多いに楽しみとなります。
加えて、バドミントンでは女子が団体戦で5連覇中の中国を撃破するなどの活躍も見られました。男子も銅メダルを獲得しています。とくに、バドミントンでは世界ランキングの上位をアジア勢が占めていることから、アジア大会は実質的に世界大会ともいわれています。
そんな状況の中での日本選手の活躍は、2020年を明るくするものだといえるでしょう。
その他の競技に目を転じると、フェンシングの女子フルーレ団体戦で金メダルを獲得するという快挙を達成しています。フェンシングといえば、太田選手が活躍したことで注目されるようになった「程度」といえば失礼かもしれませんが、ハッキリいって発展途上の位置でしょう。それでこの結果ですから、あと2年あればと期待するというものです。
アジア大会といえば、地球のごく一部の地域の戦いだとのイメージを持たれることもありますが、人口でいえば全世界の6割をカバーするエリアの大会となっています。ヨーロッパやアメリカ、ロシアといった地域や国が含まれていないことから、レベルに疑問を持たれることがあるものの、多くの競技で世界レベルの戦いが行われています。
9月2日まで半月間の長い開催期間に、ありとあらゆる競技・種目が戦われるアジア大会。その結果が2020年にどこまでリンクするか、大爆発できるのかを見ておくのも楽しみのひとつです。