はしかがニュースになる時代 あなたは大丈夫?
- 2019/02/22
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影響力大!感染力大!たかがはしかと侮れない
先日、東海道新幹線を往復移動した女性が「はしかにかかっていた」ことがわかり、大阪府が注意喚起をする事態となっている。
はしかといえば、オジサンの子どもの頃はみずぼうそう、おたふくと並んで、近所や兄妹からもらってきて済ませる「3大簡単感染症イベント」だったはずなのだが、すでにそんな悠長なことを言っていられる時代ではないらしい。
子どもの頃ならいざ知らず、大人とくに妊娠中の女性がかかると流産や早産の危険があるとされている。
はしかがどこでどのくらい広まっているかを知ることは、今や立派な自己防衛策であると言えるだろう。
いやはやとんでもない時代になったものだが、風しんといい、梅毒といい、新型インフルといい、感染症はこれからもちょくちょく私たちに教訓を与える存在であることは間違いなさそうだ。
昔と大違い!はしかは簡単な感染症ではない
厚生労働省のHPによると、はしかは「麻しん」と呼ぶのが正式らしく、麻しんについての注意事項が事細かに書かれている。
中でも今どうしてこんなにはしかが注意喚起されるのかというと、実は20代の若者を中心に麻しんに対する免疫がない人たちがたくさんいるのだという。
かつて麻しんはオジサンのように、子どもの頃にどこからか拾ってきて感染し、治って自然と免疫を獲得するのが普通だった。
ところがその後、麻しんのワクチンを接種する人が増え、麻しんの感染そのものが減ったことに加えて、逆に麻しんワクチンを打っていない人も増えたため、麻しんに対する免疫が全くない世代があるのだ。
よしんばワクチンを打ったとしても、数パーセントの人には免疫が付かないことも知られており、また外界に麻しんウイルスが減ってきたことで、時間とともに免疫が薄れる人もいるようだ。
麻しんは空気感染、接触感染が主な経路で、その感染力の強さは強烈というから、免疫のない人はひとたまりもなく感染、またすぐに隣の人へと感染させてしまうことになる。
電車やビルオフィスなどの密閉空間は絶好の感染場所となるので、わざわざはしかの発生をニュースで伝えなければならないのもよくわかる。
はしか患者の近くにいたらどうする?
陽気が暖かくなり、これからはお出かけ日和となる季節。
外出機会も増えると思うが、出先から帰ってきたらニュースでさっきまでいた○○において「はしか患者発見!」の一報が届いた。
さあ、あなたはどうするべきか。
(1) 医療機関に電話で連絡
慌ててかかりつけ医に飛び込むのではなく、まずは電話で連絡し医者の指示に従うこと。
また病院に向かう移動手段もよくよく考え、公共交通機関の利用は避けること
(2) ウイルスと接触してからは時間との勝負
厚生労働省HPによると、ウイルスに接触してからの大まかな時間がわかっていて、その気づきが早ければ早いほど、はしかの症状を抑えられる手段がいくつかあるようだ。
はしかは感染後約10日の潜伏期間を経て発症する。よって発症までに打てる最善手を急いで探さなくてはならない。
たとえば接触後72時間以内であれば、遅ればせながら1度ワクチン接種を受けることもある程度効果的とのこと。
また接触後5、6日以内であれば別の注射等で発症を抑えることもできるようなので、めんどくさがらず、まずは医療機関にきちんと相談するのが良い。
(3) ワクチンを打ったことのある人も免疫が薄れていないか調べる
1度目の予防接種から年月が経っている人も安心せずに、この際現在の自分にはしか免疫がどのくらい残っているか、調べると良い。
とくに自然治癒ではなく、過去に予防注射を1回しか打ったことがないという人は念のために。
免疫が低くなってきた人には、もう一度ワクチンを打つことで再び免疫を強化することができる。
たかがはしかと侮らず、強い感染力と免疫の強化に気を配ることで、自分の周りでの大流行を未然に防いでおきたい。