TVのニュースを無意識に見ているだけでは間違えてしまう事
- 2017/06/11
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テレビニュースは音声と画像からなる
何を当たり前のことを!と突っ込みたくなる気持ちはわかりますが、文字にして確認しておきます。テレビニュースから流れてくる情報には、アナウンサーや記者が喋る言葉や現場の音声と、画面に表示されるカメラ映像やテロップなどの文字情報といった画像があります。ラジオの場合は音声だけですから、聞き耳を立てておけば情報を漏らす心配は少ないです。しかし、音声と画像からなるテレビニュースの場合は、耳と目の両方をしっかりと使う必要があります。
一般的には、音声と画像の両方で重要な情報を示しています。しかし、必ずしも完全に一致するわけではありませんし。音声は最低限にして画像で伝達する場合もあれば、音声主体で画像は補足的なものになっている場合もあります。
そして、片方だけに気を取られていると、そのニュースのポイントがわからないなどということも起こり得ます。
良くある例として、何らかの事件を報道するニュースで、逮捕された犯人が護送されている場面に被せて事件の概要がアナウンスされます。このときに、起きた事件の簡単な説明はされますが、何の罪なのかが言われないことがあります。「○○をした男が逮捕されました。」と聞いた場合、○○自体が罪だと思ってしまいそうですが、実は、○○は罪でも何でもないケースもあるのです。
字幕には別の罪名が書いてある
そこで、テロップの文字をよく読んでみると、○○罪で逮捕とは書いておらず、▲▲罪で逮捕となっています。
「殴ったとして逮捕されました。」場合は、「殴った罪」ではなく「暴行罪」だ!という単語レベルのイチャモンではありません。
何年かに一度ニュースになる事案に「転売」があります。「転売した男が逮捕されました。」とのアナウンスを聞けば、転売は犯罪なのかと思うオヤジもいるでしょう。しかし、転売そのものは犯罪ではありません。転売した人が罪に問われるケースとしては以下のものが考えられます。
・客を探してつきまとうダフ屋行為
・古物営業法の許可が必要なケースにおける無許可営業
・転売での儲けを大きくするため詐欺をはたらく
転売のメインといえばイベントチケットでしょうか。最近は、ネットを通じた販売が当たり前になっており、人気イベントでは転売防止策として、ひとりで買える枚数を限定していることも珍しくありません。そこで、名義を偽って限定数を超えるチケットを仕入れる奴がでてきます。そうして手に入れたチケットを高値で転売すると「足がつく」わけです。
もうおわかりのように、このケースで犯罪となるのは、転売したことでもなければ、高値で売ったことでもなく、騙して買ったこと、つまりチケット購入時の詐欺罪となります。しかし、転売して儲けることが目的であるため、ニュースでは「転売した男が逮捕されました。」となりやすいのでしょう。詐欺罪で逮捕と書いてあるテロップを読むかどうかで理解が変わりかねません。
ここでは、ひとつの例だけですが、ニュースを見るときはそれなりに集中しておいたほうが良いかも知れません。