スリルを味わいたいあなたに!映画「ハンターキラー~潜航せよ」
- 2019/04/25
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戦争もの映画は、ミリオタ(ミリタリーオタク)にとってはたまらないもの。一口にミリオタと言っても戦車・戦闘機・戦艦などかなり細かく分かれるもの。戦争モノ映画で、潜水艦を扱った映画は、かなりあります。
U・ボート(1981年)、U-571(2000年)、K-19、レッド・オクトバーを狙え!(1990年)、真夏のオリオン(2009年)、ローレライ(2005年)と数年おきに制作されています。それだけ戦争映画の潜水艦モノは人気が高いのでしょう。映画界には「潜水艦ものにはずれなし」の格言もあります。今回紹介する「ハンターキラー~潜航せよ」は、アメリカ海軍の最新鋭攻撃型潜水艦が登場して最新鋭の軍事兵器で戦闘をするとどうなるのか!?が実によく描かれています。米国防総省と米海軍が全面協力そして、ワイルドスピード制作陣による迫力あふれるリアルな戦闘シーンは見ごたえ十分です。
あらすじ
ロシア領海内のバレンツ海。ロシア海軍アクラ型原子力潜水艦 コネクを追尾していたアメリカ海軍ロサンゼルス級攻撃型原子力潜水艦タンパベイ。突然爆発したコネク、そしてタンパベイも攻撃されて消息不明の事態に。統合参謀本部議長チャールズ・ドネガン大将の支持を受けた米国防総省のジョン・フィスク少将は、攻撃型原潜ハンターキラー アーカンソー号を捜索へ送り込みました。艦長は、初めて潜水艦艦長に就任したジョー・グラス。しかし、、海軍兵学校出身ではない異例の人事。ジョーは叩き上げの潜水艦乗りでソナー員から魚雷装填まであらゆる潜水艦の中での仕事をこなしてきました。
ハンターキラー アーカンソー号は、捜索に向かったバレンツ海で、ロシア軍潜水艦コネクとアメリカ海軍潜水艦タンパベイの無残な姿を発見。しかし、コネクは内部から爆発した模様。さらに、コネクには生存者がいることが判明。生存者は、ロシア軍潜水艦コネクの艦長アンドロポフ。捕虜として収容されました。
同じころ、米国家安全保障局は、ロシア国内でクーデターが企てられているとの情報をキャッチし、ロシアの軍港にネイビーシールズ精鋭部隊4名を送り込んだのです。もし、ロシアでクーデターが成功してしまうと第3次世界大戦勃発の危機が訪れることになるかもしれません。ロシアで世界平和を守るために陸と海中で同時進行する極秘任務。海中のハンターキラーと陸上のネイビーシールズが、見事な連係プレーでクーデターは阻止できるのか、、。
監督・脚本・原作
監督ドノヴァン・マーシュは、南アフリカ共和国のヨハネスブルグ生まれ。92年よりドラマ・CMなどの映像制作に携わり「裏切りの獣たち」(2014年日本未公開)に続く長編第2作目です。
脚本は、アーン・シュミット、ジェイミー・モス。
原作は、ドン・キースとジョージ・ウォレスの共著「Firing Point」。ハヤカワ文庫より「ハンターキラー~潜航せよ」 上・下巻で発売されています。アメリカでは2012年に発売されるやすぐさまベストセラーになりました。ジョージ・ウォレスは、元海軍の原子力潜水艦艦長、そしてドン・キースは、第2次世界大戦を扱った小説も発表している作家です。原作者が、本物の潜水艦乗りなので超リアリティな潜水艦映画になりました。
キャスト
主人公ジョー・グラス艦長 役を、ジェラルド・バトラー。ジェラルド・バトラー主演作は、「ジオストーム」「エンド・オブ・ホワイトハウス」です。ペンタゴンの制服組トップチャールズ・ドネガン統合参謀本部議長 役をゲイリー・オールドマン。ジョン・フィスク海軍少将 役をコモン。ジェーン・ノーキスト 役をリンダ・カーデリーニ。
ビル・ビーマン 役をトビー・スティーヴンス。ロシア潜水艦のアンドロポフ艦長 役をミカエル・ニクヴィスト。残念ながら、ミカエル・ニクヴィストは亡くなってしまったことから「ハンターキラー~潜航せよ 」が、遺作となってしまいました。
見どころ
①潜水艦モノ映画のお約束
潜水艦映画のお約束。海底まで潜航してしまい、船体がきしみパイプから浸水したり、落ちてきた魚雷に挟まったり、計器から火花が出て出火など、、果たしてちゃんと浮上できるのか手に汗握るアクシデントからの復活劇。ソナーによる探知など静寂のなかにある緊張感は潜水艦映画ならではのものです。
②ネイビーシールズ精鋭部隊4名の活躍
潜水艦映画と思っていたら陸上で活躍するネイビーシールズも観れてお得感あります。
③リアルな戦闘シーン
元潜水艦長が書き上げた原作、そして米国防総省と米海軍が全面協力があって実現したリアリティあふれる戦闘シーンは手に汗握るものです。「最新の兵器で戦闘を行えばこうなる」をまざまざと見せつけてくれる映画に仕上がっています。
お勧め度(★5点満点で)
★★★+
戦争映画好きならお勧め。さらに潜水艦モノが好きならさらに★一つ加えてもOK。米ソの冷戦は過去のもののように感じられますがアメリカとロシアの対立は依然としてあることがよくわかる映画になっています。