新デザインでプレミア化?旧札は保管するべきか否か!

  • 2019/04/24
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新デザイン発表の一方で、気になる旧札の行方

新デザイン発表の一方で、気になる旧札の行方
「ATMでお金を下ろしたら、新札ばっかりだった」
何だか縁起がいいような気がして、嬉しくなってしまいますね。と、同時に思うのが新札をどう使おうか?ということ。お祝儀を渡す機会など、そうありませんから普通に使ってしまうのですが、何だかもったいない気持ちになるものです。

こんな新札に対するもったいない気持ちが、さらに強くなるニュースが先日ありました。それは新紙幣デザインの発表、1万円札が渋沢栄一、5,000円札が津田梅子、1,000円札が北里柴三郎、何だか海外の紙幣のデザインみたいという感想を持つ一方で「こりゃあいい!」と、私、アントニオ犬助が嬉しくなったのが1,000円札の裏側にある、葛飾北斎「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」。散々目にした絵柄ではありますが、改めて北斎の構図の斬新さを思い知ることになりました。

 

現行1万円札の累計発行枚数は、実に200億枚

これら新札が出回るようになるのは2024年ごろ。現行のお札は順次、廃棄処分されていくことになります。となると思いつくのが、使うのがもったいないと感じさせる新札の行方。きれいなまま保管しておいたら、将来プレミアが付くかも?使おうか保管しておこうか、悩んでしまいそうなのです。

しかし残念なことに……どれだけきれいな状態であろうとも、現行のお札にプレミアムが付く可能性はありません。なぜなら、どれもとんでもない数が発行されているから。財務省のホームページによると、本年度だけで1万円札は10億枚、5,000円札は2億4,000万枚、1,000円札は17億6,000万枚が発行される予定、たった一年だけで、これほどの枚数が製造されているのです。現行1万円札の製造開始は2004年ですから、製造が終了する2023年までの総合計は単純計算で200億枚!枚数が多すぎますから、こんなものにプレミアが付くはずもないのです。現行の1万円札が旧紙幣になっても1万円のままですから、しまっておくべきかと悩んでいるのは時間の無駄、ガンガン使っていくのが正しそうです。

これは、懐かしい聖徳太子1万円札や岩倉具視500円札でも同じこと。とてつもない数が発行されていますから、我々が生きている間にプレミアが付くことはないでしょう。

 

ならば、紙幣にプレミアが付く条件とは?

とはいえ、額面の金額を上回る価格で取引されているプレミア付きの紙幣は存在します。
例えば、入っている通し番号が「ゾロ目」のもの。人気が高いものは、やはり「7」揃いで、額面が1,000円でも市場価格は2万円とか3万円、数10倍の価格になっています。

また印刷のミスや断裁(一枚のシートに複数枚印刷されているものを、切り分ける作業)時のミスで造られてしまった「エラー紙幣」もマニアの間で高い人気となっているもの。印刷が欠けていたり、ズレが生じていたり、表と裏で通し番号が異なる「記号違い」、余分な紙がひっついている通称「福耳」など数々のバリエーションがあります。ただし時代が進み検品の精度もアップしたお陰で、現在急速に姿を消しつつあるのがエラー紙幣。現行の紙幣でもし手に入れることができたなら、これぞプレミアが付くというものです。実際に裏面にも福沢諭吉の肖像があるという、現行の世にも珍しいエラー紙幣の市場価格は、70万円超!とんでもない価格がついています。さあ、エラーを探して手持ちのお札をチェックしてみますか。

 

2,000円札ですら発行枚数は、9億枚弱もある

新紙幣のデザインで思い出したのが2,000円札。こちらのデザインは刷新されることはないようですが、新しく製造されているか?というと、財務省のHPによると本年度の製造予定はありません。それどころか2,000円札の製造は2003年に打ち切られ、発行枚数の合計は8億8,000万枚、現在の流通枚数は1億枚程度と非常に数が少ないのです。

ならば、プレミアが!などと、思ってしまいがちですが、いくら2,000円札の枚数が少ないといっても、合計で8億8,000万枚も存在していた紙幣ですから、こちらもプレミアの付き様がないのです。まあ実際にとんと目にしない珍しいものですから、しまっておきたくなる気持ちは理解できますが。

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アントニオ犬助
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みんなに嫌われるジジイを目指して、日々精進中!!
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