2018年11月公開の映画「ボヘミアン ラプソディ」がロングラン公開している理由を探る。
- 2019/02/28
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2018年の11月に公開されてからロングランが続いている映画「ボヘミアン ラプソディ」。異例のロングラン上映が続いています。洋楽ファンに、お勧めの「ボヘミアン ラプソディ」を紹介しましょう。
あらすじ
世界で最も売れたロックバンドQUEENの軌跡と、HIVに感染し45歳で死去したQUEENのボーカリスト・フレディ マーキュリーの半生を綴った映画です。
1970年代のQUEEN結成から、ボヘミアン ラプソディの大ヒットなど楽曲制作のエピソード、バンド活動に嫌気がさしソロ活動を行うもソロ活動の虚しさから再び絆を強めてゆくQUEENのメンバー。そしてクライマックスの1985年「ライブ エイド」で最高潮に達してゆきます。
監督・脚本
監督:ブライアン シンガー
脚本:アンソニー・マクカーテン
監督ブライアン シンガーの代表作は、アメリカンコミックの「X-マン」「X-MAN2」を製作。また、ヒットラー暗殺計画を扱った「ワルキューレ」など、エイターテイメントの巨匠ブライアン シンガーがメガホンを取りました。
音楽監修には、QUEENのブライアン・メイとロジャー・テイラーが行っています。音源は、QUEENの過去のライブ音源から取っているので違和感なく聞くことが出来ます。
キャスト
ボーカリストのフレディ・マーキュリーをラミマレック、ギタリストのブライアン・メイをグウィリム・リー、ドラムのロジャー・テイラーを ベン・ハーディ、ベースのジョン・ディーコン をジョゼフ・マゼロが演じています。
フレディの恋人メアリー・オースティンをルーシー・ボイントン。フレディのボーイフレンド・ジム ハットンをアーロン・マカスカーが演じています。
見どころ
①QUEE結成まで
空港でアルバイトに励むフレディ。少しでも時間があれば曲作りをしています。厳格な父に、ライブハウス通いを控えるよう忠告されるも無視してお目当てのバンド・スマイルのライブに通います。スマイルのボーカリストが脱退したところで、自分を売り込み見事にボーカルの座を射止めます。ベースのジョン・デーコンを迎えバンド名もスマイルからクイーンへ変更して新たなスタートを切ります。
デビューアルバム『戦慄の王女』のA面1曲目の収録されている「Keep Yourself Alive」の初ステージは、リアルタイムでQUEENを知っている者にとっては鳥肌物です。
②ボヘミアン ラプソディ 制作とシングル発売
4枚目のアルバム制作のために牧場に合宿するQUEEN。ボヘミアン ラプソディの制作にフレディの強いこだわりが感じられます。また、アルバム制作中にジム ハットンから告白されゲイに導かれるフレディ。完成したボヘミアン ラプソディは、約6分と長いためシングル化するために難航するもフレディが奥の手を使い見事にシングル化にこぎつけたところ異例の大ヒット。
映画では、QUEEN結成時からボヘミアン ラプソディの構想を温めていたのが分かります。
③ウィ・ウィル・ロック・ユー、ウィー・アー・ザ・チャンピオンズ 名曲誕生
ウィ・ウィル・ロック・ユー、ウィー・アー・ザ・チャンピオンズなどの名曲誕生のエピソードが盛り込まれています。アルバム制作とツアーで忙殺される日々、久々の休日に恋人メアリーと過ごすも「最近の貴方は変?」とせまられゲイであることを自覚するフレディ。メアリーにとってゲイのフレディは受け入れがたく二人はとうとう別居することに。
メアリーに捧げた曲「ラブ オブ マイライフ」がとても切ないです。
④フレディのソロ活動とQUEENの再始動
フレディは、メアリーと別居した寂しさから大盤振る舞いの乱痴気パーティを開きウサを晴らそうとします。気に入った男と手当たり次第に男色に耽ります。しかし、フレディの心は癒されることなく、やがてアルバム制作やツアーなどのバンド活動に嫌気がさしてきました。バンドメンバーともうまく行かないフレディはソロ活動を開始します。
ソロ活動には、QUEENのような手ごたえがなく行き詰まっていました。雨の夜に突然、現れたメアリーから「ライヴ・エイド」出演依頼が来ていたことを知らされフレディは驚きます。フレディのマネジャー兼ボーイフレンドのポールがソロ活動優先したため、あえてフレディに知らせていなかったのです。フレディはポールを解雇して急遽イギリスに帰国します。
フレディは、ソロ活動をやめQUEENに復帰してバンド活動に専念する事を誓います。
⑤ライブ エイド 出演
喉の調子が良くなく咳に血が混じっているのに驚くフレディは、病院へ行きます。フレディはHIVの病に侵されていたのです。フレディは、メンバーにHIVであることを告げ「ライブ エイド」を最高のパフーマンスで迎えるべく練習に励むのでした。ライブエイド当日、ポールを迎えに行き家族に紹介するフレディ。父とのわだかまりが一気に溶けた瞬間でした。
1985年7月13日に行われたQUEENの「ライブ エイド」のライブは、当時のパフォーマンスを忠実に再現していることに驚かされます。
映画最後に流れる、ドントストップミーナウとショウ・マスト・ゴー・オンが感動的です。ショウ・マスト・ゴー・オンは、フレーディの病状が悪化していた1991年製作にも拘わらず生涯で最高の歌声になったのです。
お勧め度(★5点満点で)
★★★★+音響効果の良いIMAXシアターでの鑑賞がお勧めです。