J2で優勝してもJ1に上がれない?Jリーグのクラブライセンスってなによ?
- 2018/10/09
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J2で優勝してもJ1に上がれない?
Jリーグ観戦を楽しみにしているオヤジとしては、この時期はJ1の優勝戦線と共に降格争い、J2の昇格争いに注目しているのではないでしょうか。J2で2位以内になれば、J1に自動昇格し、3位~6位ならプレーオフで勝ち上がればJ1に昇格することができます。
しかし、J2で優勝したり、プレーオフで勝ち上がったりしてもJ1昇格が認められないケースがあります。それは、J1ライセンスの保有の有無によるものです。J1ライセンスを保有していなければ、J2で優勝しても残念ながらJ1昇格することはできません。
これはクラブライセンス制度によるものです。クラブライセンス制度とは何なのか、全くわからないオヤジもいることでしょう。そこで今回は、Jリーグのクラブライセンス制度とはどんなものなのか紹介していきます。
そもそもクラブライセンス制度とは?
クラブライセンス制度とは、簡単に言ってしまえばクラブのリーグ戦への参加資格を審査する制度のことです。日本では、日本サッカー協会とJリーグが2012年2月1日よりクラブライセンス制度を施行して始まりました。
J1クラブライセンスとJ2クラブライセンスは、AFC(アジアサッカー連盟)が提示した制度概要にプラスして、Jリーグが必要な修正を加えた「Jリーグクラブライセンス交付規則」によって審査が行われます。
その一方で、J3 クラブライセンスはJリーグ独自の「J3クラブライセンス交付規則」によって審査が行われます。実は、Jリーグクラブライセンス交付規則とJ3クラブライセンス交付規則は連動していません。そのため、J3クラブライセンス交付規則は大幅に緩和されており、参入しやすくなっているのです。
クラブライセンス制度の目的とは?
Jリーグがクラブライセンス制度を導入している目的は、大きく分けて2つあります。1つが「サッカー競技及び施設的水準の持続的な向上」です。ライセンス制度があることで、施設水準を担保することができ、サッカーをする環境を整えることができます。
もう1つが「クラブの経営安定化や財政能力、信頼性の向上」です。審査する基準には、クラブの財政状況なども含まれているため、ライセンス制度を導入することでクラブの信頼を高めることができます。
クラブライセンス制度は、「クラブをふるいにかける制度」と勘違いしている方もいるかもしれませんが、全くそんなことはありません。あくまでも、サッカーの向上や信頼度を高めるための制度となっているのです。
クラブライセンス制度での審査項目とは?
Jリーグクラブライセンス制度では、5つの基準と3つの等級があります。5つの基準とは、「競技基準」「施設基準」「人事体制」「法務基準」「財政基準」で各基準にそれぞれ項目があります。
そして、各項目には「A」「B」「C」の等級があるのです。「A」等級を達成できていない項目がある場合、ライセンスは交付されません。「B」等級は、達成できないと制裁が科された上でのライセンス交付となります。「C」等級は、達成を推奨しているだけであり、ライセンス交付には影響しません。
ちなみに、クラブライセンスは1年更新となっており、毎年申請を行う必要があります。6月末に申請は終了し、7月~8月に審査が行われ、9月末までにライセンス交付の判定がなされるのです。
Jリーグにとってクラブライセンス制度は重要!
J2で優勝してもクラブライセンス制度によって、J1ライセンスを保有していないとJ1昇格することはできません。しかし、クラブライセンス制度はクラブをふるいにかけるための制度ではなく、サッカーの水準向上や信頼性の向上などのための制度です。
そのため、サッカー界にとっては重要な制度と言えるのです。オヤジの中で、J2クラブで贔屓のクラブがある場合、J1ライセンスを保有しているのかチェックしておきましょう。