Facebook、LINE離れの若者はスマホでなにを見ているのか
- 2018/04/07
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遂に若者は、多くのSNSからも離れだした
「若者の○○離れ」
恋愛、車、外出などなど、若者が様々なものから離れていって、ずいぶんたちます。
そんな離れる若者から浮かんでくるのは、非アクティブなイメージ。終日部屋にこもって過ごしている「非リア充」な若者の姿です。
ならば、リア充の若者たちは何をしているのか? スマホ片手にFacebookやLINEで仲間と連絡を取り合い、充実した日々を世間にアピールしていると思ったら大間違い。
近年、FacebookやLINEからも若者は続々と離れていっている様子なのです。
ある調査によると、25歳までの若者世代でFacebookを利用している率は60%弱。
その上の31歳までの世代では70%を超えていますから「離れている」という表現はともかく、イメージよりは使われていないのです。
また別の調査では、LINEを使用している10代は10.3%、20代は20.7%といいます。
2年前の同様の調査では、それぞれ11.6%、24.8%だったといいますから、こちらは「離れている」というのは間違いない。
Facebook、LINE離れは、実際に起こっているのです。
唯一勝ち残っているのがTwitter
なぜ、そんなことが起こっているのか?
その理由としてFacebookの場合は、際限なく広がるコミュニティへ抵抗を感じるから、LINEの場合は、取らざるを得ないコミュニケーションに抵抗を感じるからということが考えられます。
Facebookの場合は「知り合いかも?」のサジェストに、LINEの場合は「既読無視」を許さない空気を不快だと思うから。コミュニケーションを強いられるのが、要はウザいと感じているということです。
だから、鍵のかかったTwitterを使って、仲間内に発信するというという方向に流れている。現に先ほどの調査によると25歳までの若者世代で最も使われているSNSは、FacebookやLINEよりも強制力が強くないTwitter、その割合は95%ということになっています。
強いられるコミュニケーションは、苦痛でしかない
では、Twitter以外に若者たちはスマホで何をみているのか?
一番身近な若者である、犬助の息子(17歳・高校2年生)に聞いてみたところ「ゲームかYoutube、ニュースサイトかな」なんていう答えが返ってきました。
犬助のイメージではスマホ=新しいコミュニケーションのツール。
それだけにもっとSNSを活用していると思ったら、それほどでもない様子。これは彼の周りでも同様らしく、仲間内の連絡用でしか使っていないといいます。
しばしば「SNSの誕生により新しい形のコミュニケーションが生まれた!!」などといわれて、Twitterやインスタを活用している若者が報道で取り上げられますが、それはごく一部の話。多くの若者がスマホが普及したからといって、SNSをフルに活用しているわけではないということです。
ツールがあるから、絶対量が増えるのではない
スマホやSNSというツールが身近にあるからといって、若者が他の世代よりもコミュニケーションを頻繁に取っているというわけではないということです。
そりゃあ、FacebookやLINEが登場した当初は物珍しさもありますし、人とコミュニケーションを取りたいという欲求もありますから、こぞって若者は利用していたのです。しかしスマホがあるからといって、その欲求の量が増えるわけではありません。だから、離れていく……そりゃそうですよね、求めていない相手からの接触は「ウザい」ものですから。
結果、スマホでゲームかYoutube、ニュースサイトを見ている。
これも別に新しいことをしているわけではなく、単にDSやPSPといった携帯ゲーム機がスマホに置き換わっただけ。テレビや新聞、PCがスマホに置き換わっただけの様です。
「スマホの登場により様々なものが変化した!!」何てよくいわれていますが、実際に変化なんてしておらず、スマホが既存のものの代替となっただけなのです。
FacebookやLINEから離れた若者がスマホで何をしているのか? というと、別に目新しいことはやっていないのです。ところで……高校生の息子にゲームアプリ「荒野行動 KNIVES OUT」を教えてもらいました。これ、なかなか面白いですよ。スマホでの暇つぶしを探しているオヤジの皆さん、オススメなのです。