本当のお金持ちはタワマンを買わない?日本の富裕層が選ぶ不動産のポイントは品格

  • 2018/12/04
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  • 沖倉 毅
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お金持ちが購入しそうなタワマンだが、30~40年近く不動産市場を見てきた大手不動産デベロッパーや、不動産ジャーナリスト、広告業界によると、タワマンは、あくまで短期投機の『商品』としてみるか、期間限定で住むためのものだという。

タワマンは、どんな人が住んでいるのか
だとすれば、タワマンは、どんな人が住んでいるのか。
日本の本当の富裕層が何故、代官山や、広尾、芦屋、青山の様な所に住んでいるのだろうか。

実は日本の富裕層は『住みやすい土地を選んでいたら偶然そこになった』というだけで、土地のネームバリューに惹かれて選んだわけではない。

その理由は、どこから来るのだろうか。

 

タワマンを購入する人の心理

タワマンを購入する人に共通しているのは、代々その土地に住んで、民度を上げているお金持ちではないという事だ。

都心部でタワマンを購入した人は、就職先もしくは、大学入試で東京や大阪に出てきて、成功を収めた結果、年収が1500万円前後になった人たちが多い。

タワマンを購入する人の心理
入居者の職業の内訳はIT関連、ベンチャー企業、不動産関連の人が多く、教職員や公務員、サービス業という地元密着型の職業の人はあまり居ない。

一部のタワマンでは、入居者同士の交流会を設けているが、それも自由参加型なので、タワマンが主催するイベントは顔触れが決まってくるのが現状だ。

タワマンの広告を手掛ける広告制作会社に聞いてみると、タワマン購入層の内訳は以下の通りになる。

1:富裕層
2短期間住む目的、もしくは間貸し
3:見栄

先祖代々からのお金持ち、いわゆる富裕層は投資か税金対策に購入する住む目的ではない。となると広告を見るのは2と3の購買層だ。その為、広告業界は購買層の虚栄心をくすぐる目的の広告を作っているのだという。

どの様な点に注目して不動産を購入しているのか
こうした売り込み広告は、お金だけ持っていて運用方法が判らない田舎の土地持ちの地主や、小金持ち、はたまた一代で財を成したニューカマーにはヒットするだろうが、本当の富裕層は関心を示さない。

では、日本の富裕層は、どの様な点に注目して不動産を購入しているのか。

 

富裕層の住宅の選び方にはポイントがある

富裕層の住宅の選び方には、以下の様なポイントがある。

富裕層の住宅の選び方にはポイントがある
1:上品で民度の高いエリアを選ぶ
2:地盤の良い丘の上
3:新築マンションやタワマンに手を出さない
4:住みたい町ランキングを気にしない

彼、彼女らは『良い住まいを選んでいくと、この条件が当てはまる』というのだ。
だから不動産関連の雑誌や、住みたい街ランキングはあてにしない。
この手の情報に流され『この街に住めばお洒落だから』と住まいを変えるのは、小金持ちのする事だ。

富裕層が狙っているマンション
代々のお金持ちは、不動産を選ぶ時に、その土地の品格や民度は、お金に変えられない程重要な要素な事が判っているので、景観以上に大事にする。
代官山、広尾、芦屋、青山、下鴨、高輪、青山などが高級住宅地として名前が知られている理由はそこにある。

タワマンに拘る人は、高層階からの眺望が自慢だというが、本当の富裕層は、そんな事は、どうでもいい。
住む場所が自分を育ててくれる民度と品格を重視する。

その他にも、マンションを購入するにしても安易にタワマンをはじめとした新築マンションに
手を出さないのには理由がある。

今は建築費と土地代が、昔に比べ高くなっているので、デベロッパーは価格を抑える為、マンションの仕様そのものを下げようとしている.。
日本のマンションは諸外国と違い、更地の時点から購入する事が出来ない。
マンションが建った時点で購入しなければいけないので、その辺りが盲点になる。

特にタワマンは、建物の負荷を抑える為、建材も軽いものを使う。
これは建物そのものが脆くなる事を意味しているのだ。

では、富裕層が狙っているマンションとは、具体的にどの様なものだろうか。

 

バブル崩壊直後に建てられた中古マンションがねらい目

富裕層が狙っているのは、バブル期~’00年までに建てられた築20年前後の中古マンションだ。

これぐらいの時期はマンションが高くても売れた時代なので、建材や作りに関してはいい加減なものを使っていない。
管理会社さえしっかりしていれば、メンテナンスもされているはずで、建てられている所が上品な高級住宅街であれば、言う事はない。

バブル崩壊直後に建てられた中古マンションがねらい目
東京であれば『広尾ガーデンヒルズ』や『代官山ヒルサイドテラス』がその代表格で、
空きが出てもすぐに高額で買い手がつく。

だが私たちが学ばなくてはいけない点は、富裕層の不動産の選び方よりも住む土地の選び方だ。『住みたい街ランキング』に左右されず『住んだ所の民度を上げる生き方をする』という事だろう。

ここに住めばオシャレだから、子供の教育に、通勤によさそうだからという事情で私たちは住む場所を決めるが、住む場所の雰囲気や民度は、二の次、三の次になっている場合が多い。

その結果、便利なのに生き心地の悪いところに住んでいる、という気まずい思いをしなければいけないのだ。
その点では、富裕層の『品格と民度が自分と釣り合う所で不動産を選ぶ』という考えは参考にすべきではないだろうか。

 

この記事の作者

沖倉 毅
沖倉 毅
ビジネスと国際関連をメインに執筆しています沖倉です。 転職経験と語学力を生かし、語学教師とフリーライターをしています。 趣味は定期的に記録会に出る水泳、3000本以上お蔵入り字幕なしも観た映画、ガラクタも集める時計、万年筆、車、ガーデニング、筋トレです。 どうすれば永遠の男前になれるかをテーマに、取材は匿名を条件に記事執筆に勤しみます。
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